ティモシー・ブラッドリー「闘争本能を失ったマニー・パッキャオに復活はない」

連勝を目指す無敗チャンピオンがスーパースターの弱点を指摘です！2階級制覇チャンピオンのティモシー・ブラッドリーが4月12日（日本時間4月13日）に再戦で激突する6階級制覇の実績を誇るマニー・パッキャオの変化を鋭く読み取りながら、再戦の勝利に絶対の自信を見せました。

「みんながパッキャオの復活を期待していることは知ってるよ。でも、ブランドン・リオス戦を観戦したファンなら、みんなが気付いたはずだ。パッキャオは闘争本能を失ってしまったんだよ。ボクサーにとって、致命的な弱点だ。できれば、昔のパッキャオに戻ってほしい。闘争本能を忘れ、ハングリーな気持ちを忘れたパッキャオの復活は期待しないほうがいいよ」

「チャンピオンは私だけど、今回も格下扱いを受けると思う。でも、全く問題ないよ。チャレンジする気持ちを忘れずに、もう一度パッキャオに勝って世界のトップボクサーであることを証明したい。ハードなトレーニングを重ねてきた理由は、オレに対する批判が間違っていることを証明するためなんだ。パッキャオと再戦する日をずっと待っていた。試合が待ち切れないよ」

ティモシー・ブラッドリー対マニー・パッキャオの初戦は2012年6月に行われ、ティモシー・ブラッドリーが僅差の判定勝ちを飾りました。しかし、判定結果をめぐって、世界的な大論争が勃発（ぼっぱつ）。マニー・パッキャオを撃破したティモシー・ブラッドリーですが、正当な評価を受けることができなかっただけなく、厳しい批判にさらされることになりました。

初対決から約2年。ティモシー・ブラッドリーを取り巻く環境は大きく変わっています。マニー・パッキャオ、ルスラン・プロボドニコフ、ファン・マヌエル・マルケスの人気ボクサーに3連勝を飾り、着実にスーパースターの階段を駆け上がっています。個人的に「ブラッドリーはキャリアの全盛期じゃないかな？トップランクに所属するボクサーで最強だよ」と思っています。

そんなわけで、全盛期を迎えたティモシー・ブラッドリーが、ボクシング界の頂点を走り続けた「トップランクの顔」マニー・パッキャオに文句なしの勝利を飾り、世代交代を実現できるかどうかに注目しています。ティモシー・ブラッドリーが語ったように、今回のマニー・パッキャオ再戦は待ちに待った「実力を証明して、批判を吹き飛ばすための戦い」ですもんね。

初戦は、ティモシー・ブラッドリーにとって「勝てばOK」の試合でしたが、再戦は「誰の目にも明らかな形で勝ちたい」という思いが強いはずです。攻撃にシフトすれば、被弾する確率が高まるジレンマを乗り越え、ティモシー・ブラッドリーは「文句なしの勝利」を手にすることができるでしょうか？ティモシー・ブラッドリーの「スーパースターの資質」が問われる大一番です！