エイドリアン・ブローナーが9月にシンシナティでエマニュエル・テイラーと対戦へ

4階級制覇を目指す「次世代の天才」が故郷に凱旋（がいせん）です！3階級制覇の実績を誇る「プロブレム」エイドリアン・ブローナーが9月6日（日本時間9月7日）に故郷のオハイオ州シンシナティでエマニュエル・テイラーと対戦することが決定しました。めっちゃ楽しみな凱旋試合ですね。

スーパーフェザー級、ライト級、ウェルター級の3階級制覇に成功したエイドリアン・ブローナーは2013年12月に開催されたマルコス・マイダナ戦で12ラウンド判定負けを喫し、プロ初黒星。再起戦となった2014年5月のカルロス・モリナ戦はスーパーライト級を舞台に行われ、大差の判定勝ちを飾っています。完全復活を目指す「次世代の天才」は次戦の凱旋試合に向けて気合い十分です！

「地元で試合ができて、すごくうれしいよ。9月6日はシンシナティのファンを絶対にガッカリさせたりしない。みんなが納得するボクシングで試合を楽しんでもらいたいんだ。テイラーは才能のあるボクサーだよ。みんなが思っているほど、楽な試合にならないだろうね。でも、必ず勝つことをファンのみんなに約束したい。テイラーが『プロブレム』を解決する試合にはならないよ」

エイドリアン・ブローナーの凱旋試合の対戦相手に抜擢（ばってき）されたエマニュエル・テイラーは、左ジャブからオーバー・ハンド・ライトを得意とする粘り強いボクサーです。プロモーターのオスカー・デラホーヤから「人生を変えるチャンスだ」とハッパをかけられているエマニュエル・テイラー。念願のビッグマッチを心から楽しみにしているようです。

「ブローナー戦は、間違いなくキャリアで最も重要な試合だよ。ブローナーの凱旋試合？アウェイで試合をすることは別に気にならない。だって、ブローナーと試合ができるんだ。みんながブローナーの勝利を期待する試合だけど、負けるためにシンシナティに行くわけじゃないんだ。全神経を集中してトレーニングに励み、サプライズを起こしたい。今から試合が待ち切れないよ」

両雄の戦力や実績を考えると、エイドリアン・ブローナーの有利は動かないと考えています。エイドリアン・ブローナーが攻撃、ディフェンス、スピードのいずれの部分でもエマニュエル・テイラーを上回っていることは否定できないですもんね。そんなこんなで、エマニュエル・テイラーのオーバー・ハンド・ライトが当たるかどうかが勝敗のカギになると予想しています。

エマニュエル・テイラーはブロックしながらチャンスを待って反撃できる粘り強いボクサーですが、エイドリアン・ブローナーはガードのすき間からパンチを打ち込んでくるので、自分からプレッシャーをかけるくらいの意気込みがほしいところです。後手に回っちゃうと、ワンサイドになりそうな気がするなあ。エイドリアン・ブローナーのパンチを打ち込む技術はすごいですからね。

問題発言をきっかけにWBCから出場停止処分を受けたり、相変わらずお騒がせな「問題児」エイドリアン・ブローナー。4階級制覇の足がかりをつかみたい凱旋試合でエマニュエル・テイラーを相手に「ノープロブレム」なボクシングを披露できるでしょうか？結果はもちろん、内容が問われるエイドリアン・ブローナーの次戦まで、あと1か月です。完全復活をアピールできるかな？