マルコス・マイダナがマニー・パッキャオを僅差で上回り、カムバック賞を受賞
番狂わせの主役となったアルゼンチンの強打者にファンが熱狂です!RingTV.comの読者投票による2013年のカムバック賞が発表され、年間2試合の大激闘をくぐり抜けたマルコス・マイダナが選ばれました。エイドリアン・ブローナーとホセシト・ロペスを大熱戦で打ち破り、ファンの心をガッチリとキャッチです。
マルコス・マイダナが直近で負けた試合は2012年2月のデボン・アレキサンダー戦なので、正直なところ「カムバック」という印象は薄いのですが、エイドリアン・ブローナー戦の勝利が強烈すぎて、みんなが投票せずにいられなかったのかもしれませんね。得票率は38.2%でした。
エイドリアン・ブローナー戦のマルコス・マイダナは試合前から「KOじゃないと、勝てないと思う。攻め続けるしかないよ」と覚悟を決めていて「勝ちたいから無理を承知で絶対に攻め続ける。苦しくても休んじゃダメだ」と自分を追い込む姿がめっちゃ印象に残っています。結果は12ラウンド判定勝ちだったのですが、「KOじゃないと、勝てない」を有言実行する内容でした。
【Photo:Showtime】
個人的に、マルコス・マイダナの「勝つならコレしかない!」という迷いのない決断がめちゃくちゃかっこよくて「潔さの勝利だね」とめっちゃ感動しました。ビッグマッチの可能性がゴロゴロしている激戦区ウェルター級の主役に躍り出たマルコス・マイダナに2014年も注目ですね。
僅差の第2位は、2連敗から復活を果たした「フィリピンの英雄」マニー・パッキャオ。得票率は35.1%でした。「カムバック」という言葉のニュアンスを重視するなら、マニー・パッキャオのほうがマルコス・マイダナよりフィットすると感じていらっしゃるファンも多いかもしれませんね。マニー・パッキャオの次戦は4月に予定されています。対戦相手は誰になるかな?
第3位は、日本のボクシングファンにもおなじみのジョニー・ゴンサレス。得票率は12.1%でした。無敗の快進撃を続けていたアブネル・マレスを沈めたロングの左フックは「ゴンサレスのロングのパンチは本当に要注意だなあ。独特のタイミングで、軌道を変えてくるもんね」と改めて感じた一撃でした。再戦が決まっているので、初戦と違う駆け引きを楽しみたいです!