スーパーミドル級12回戦
IBFランキング1位 | ジェームス・デゲイル(イギリス) 戦績:20戦19勝13KO1敗 |
WBCランキング10位 | マルコ・アントニオ・ペリバン(メキシコ) 戦績:23戦20勝13KO2敗1分 |
ジェームス・デゲイル対マルコ・アントニオ・ペリバンの試合内容
北京オリンピックで金メダルを獲得し、プロのリングでも世界タイトル獲得が期待されるジェームス・デゲイルと2度目の世界タイトル挑戦へ向けて復活を誓うマルコ・アントニオ・ペリバンが激突するスーパーミドル級ノンタイトルマッチ。悲願の世界タイトル奪取を狙うスーパーミドル級のトップランカー対決は、意外なエンディングを迎えました。
試合は、プレッシャーをかけながら右フックと左ストレートを狙うサウスポーのジェームス・デゲイルに対して、マルコ・アントニオ・ペリバンが左ジャブと右ストレートのワンツーで応戦する展開で始まります。地元イギリスのジェームス・デゲイルの積極的な攻撃が目立つ立ち上がりです。
「デゲイルがペリバンの左ジャブに右フックを合わせてくるんで、ペリバンが戦いづらそうだね。本来は、もっと前へ出て打ち合えるボクサーなんだけどなあ。デゲイルのうまさが、ペリバンの持ち味を消している印象だね」と序盤の攻防に興味津々の管理人。マルコ・アントニオ・ペリバンが全く前へ出られないくらい、ジェームス・デゲイルのプレッシャーが強烈ですね。
2ラウンドに入ると、ジェームス・デゲイルがプレッシャーを強めます。ジェームス・デゲイルはスイッチしながら、マルコ・アントニオ・ペリバンのガードの開いているところを狙って、的確なパンチを叩き込んでいます。一方、マルコ・アントニオ・ペリバンは遅れながらもパンチを返しているのですが、ジェームス・デゲイルのポジションが絶妙で、パンチが届きません。
「パンチが当たらないと、ペリバンは苦しいなあ。リズムが作れないもんね。逆に、デゲイルは距離感を完全につかんだみたい。デゲイルが主導権を握りそうな展開だね」と思っていると、3ラウンド30秒、ジェームス・デゲイルが体を沈めながら左ストレートを叩き込み、顔面に被弾してしまったマルコ・アントニオ・ペリバンがロープへ吹っ飛びます。
「おおお、うまい!めっちゃ効いてるよ」と思った瞬間、ジェームス・デゲイルが距離を詰め、パンチを連打!最後は左フックを叩き込み、ダウンを奪います。ダウンから立ち上がろうとするマルコ・アントニオ・ペリバンですが、レフェリーがストップして勝負あり。ジェームス・デゲイルがマルコ・アントニオ・ペリバンに3ラウンドTKO勝ちを飾りました。
ジェームス・デゲイルのテクニックが、マルコ・アントニオ・ペリバンの攻撃を完全に封じ込めた試合でしたね。ファン目線で欲を言うと「ペリバンがすぐに立ち上がったんで、もうちょっと見たかったなあ」と思いました。イギリスはストップのタイミングが早いのかな?最近は、レフェリーによって「あれ?もうストップ?」という試合が目立ちますね。
メキシコやアメリカは出血していない(深い傷を負っていない)限り、続行するケースが多いので、マルコ・アントニオ・ペリバンが抗議したくなる気持ちも納得です。「国によるストップのタイミングを意識することも敵地で戦うときは大事なのかもしれないね」と感じた意外な幕切れでした。ジェームス・デゲイルは次戦で世界タイトル挑戦かな?
ジェームス・デゲイル対マルコ・アントニオ・ペリバンの試合結果
試合結果 | ジェームス・デゲイルが3ラウンドTKO勝ち。 |