ノニト・ドネアはシンピウエ・ベチェカを撃破し、5階級制覇を達成できるか?
5階級制覇をかけた次戦で「フィリピンの閃光」は輝くことができるでしょうか?4階級制覇の実績を誇るノニト・ドネアが5月31日にWBA世界フェザー級チャンピオンのシンピウエ・ベチェカに挑戦することが決定。初登場のマカオで悲願の5階級制覇を目指します。
ノニト・ドネアの5階級制覇挑戦が決定しました!マニー・パッキャオに続き、ノニト・ドネアのマカオ参戦。ノニト・ドネアをプロモートとするトップランクが、5階級制覇をかけた注目の大一番の舞台にマカオを選んだ事実が「アジア開拓」に力を入れている証拠ですね。
フィリピン出身のノニト・ドネアは、ボクシングの本場アメリカで活躍を続ける軽量級のスーパースター。シンピウエ・ベチェカに勝って、フェザー級の世界タイトル奪取に成功すれば、マニー・パッキャオに続き、アジア出身ボクサー2人目の5階級制覇を達成します。
【ノニト・ドネアが応援しているスポーツチームは?根っからのアスリートですね】
2013年4月のギジェルモ・リゴンドー戦、2013年11月のビック・ダルチニャン再戦は、いずれもノニト・ドネアらしくない大味なボクシングでした。本来はもっと丁寧に攻めて、最後に「ガツン!」と倒すことができるボクサーだと思うのですが、最近はKOを意識しすぎたボクシングが目立っています。久しぶりにノニト・ドネアが倒すプロセスを楽しめる試合になるといいなあ。
一方、WBA世界フェザー級チャンピオンのシンピウエ・ベチェカは、18度の防衛に成功したクリス・ジョンにプロ初黒星をつけた懐の深いボクサーです。長谷川穂積選手と戦った経験があるので、日本のボクシングファンにもなじみ深いですね。ビッグマッチを希望していたシンピウエ・ベチェカにとって、ノニト・ドネアは理想的な挑戦者。トントン拍子で対戦が決定しました。
正直なところ、戦力や実績を考えると、ノニト・ドネアの有利は動かない気がします。シンピウエ・ベチェカを分類するなら、スーパーバンタム級時代に王座統一戦で勝利したジェフリー・マセブラに似ていると思うので、決して相性の悪いボクサーではないと考えています。そんなわけで、ノニト・ドネアが「本来の輝きを取り戻せるか」に注目して大一番を楽しみたいです。
ビッグマッチの可能性が広がるフェザー級へ転向し、5階級制覇を目指すノニト・ドネア。フェザー級はノニト・ドネアがプロモート契約を結ぶトップランクに所属するチャンピオンが多いので、5階級制覇を達成できれば、将来のビッグマッチにつながる可能性もありますよ。マニー・パッキャオに続くノニト・ドネアの参戦でマカオのボクシング熱が高まりそうだなあ。