スーパー王者のノニト・ドネアと王者のニコラス・ウォータースが王座統一戦で激突
強打を誇るフェザー級のチャンピオンが王座統一をかけて激突です!5階級制覇を達成したWBA世界フェザー級スーパーチャンピオンのノニト・ドネアと同じくWBA世界フェザー級チャンピオンのニコラス・ウォータースが10月18日(日本時間10月19日)に王座統一戦を行うことが決定しました。同じ団体のスーパー王者と王者が激突する楽しみな王座統一戦です!
ボクシングの主要4団体のひとつで、たくさんの日本人チャンピオンが誕生しているWBAは、スーパーチャンピオン、チャンピオン、暫定チャンピオンの3人を配置する、ややこしいシステムを採用しています。スーパーチャンピオンは王座統一に成功したり、一定の防衛回数をクリアしたりすることで、チャンピオンから格上げされる、文字どおり「スーパーなチャンピオン」です。
ノニト・ドネア対ニコラス・ウォータースの王座統一戦に関して言うと、ノニト・ドネアがスーパーチャンピオンで、ニコラス・ウォータースがチャンピオンですね。WBA世界フェザー級チャンピオンと言えば、長い間、インドネシアのクリス・ジョンが王座に君臨していました。18回もタイトル防衛に成功した偉大なチャンピオンで、称号はスーパーチャンピオンでした。
【軽量級のスーパースター!ノニト・ドネアの衝撃のKOシーンです】
ところが、スーパーチャンピオンのクリス・ジョンがシンピウエ・ベチェカに負け、今度は、シンピウエ・ベチェカがスーパーチャンピオンに君臨。ノニト・ドネアは2014年5月にシンピウエ・ベチェカに負傷判定勝ちを飾り、新しいスーパーチャンピオンとなりました。うーん、ややこしい。
いろいろと複雑なシステムを採用しているWBAですが、ノニト・ドネア対ニコラス・ウォータースが、スーパー王者と王者が王座統一をかけて戦う楽しみなWBAフェザー級の頂上対決であることは間違いないです。ややこしいWBAのシステムと違って、わかりやすい試合になる可能性は十分にありそうですね。同時に「テクニック勝負になるかもしれないなあ」とちょっと思っています。
ノニト・ドネアもニコラス・ウォータースもフェザー級を代表する強打者です。もしノニト・ドネアがニコラス・ウォータースよりパワーで上回っているなら、パワー勝負になる可能性が高いと考えています。でも、単純なパンチの破壊力は、ニコラス・ウォータースのほうが上回っていると思うので「ドネアがフットワークを使ってくるんじゃないかな?」と予想しています。
ノニト・ドネアが久しぶりに自分よりパワーで上回るボクサーと戦うことが決まり「速くて、強い本来のドネアが戻るきっかけになるかも。楽しみだなあ」と突き抜けた期待感があります。最近のノニト・ドネアは、KOを期待され、KOを意識しすぎた結果、大味なボクシングになることが多かったのですが、本来は切れ味の鋭いボクシングができるボクサーですもんね。
さらに「パワーが目立つウォータースだけど、実は、かなりのテクニシャンだよね?意外と息詰まるカウンター勝負になるかもしれないなあ」と考えています。もしかすると、打撃戦になる可能性も心理戦になる可能性もある「振り幅の大きな王座統一戦」かもしれませんね。今の段階で、全く試合展開が見えてこないので、逆に、すごく楽しみです!どんな展開になるんだろう?
なお、ノニト・ドネア対ニコラス・ウォータースの王座統一戦は、ゲンナディ・ゴロフキン対マルコ・アントニオ・ルビオのミドル級王座統一戦と同じイベントで開催されます。4人の世界チャンピオンが王座統一をかけて激突する楽しみなイベントですね。アメリカはHBO、日本はWOWOWで中継されるので、今から赤丸をつけておきましょう!
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