両陣営が乗り気！カール・フロッチ対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの実現は？

絶大な人気を誇る2人のボクサーがリングで拳を交える日はやってくるのでしょうか？IBF世界スーパーミドル級チャンピオンの「コブラ」カール・フロッチと偉大な父を持つ「伝説の続き」フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが年内の対戦に向け、話し合いを続けていることを発表しました。

カール・フロッチ陣営によると、若き人気ボクサーのジョージ・グローブスを再戦でリングに沈めた「イギリスのコブラ」が、最も興味を持っている対戦相手が、抜群の集客力を誇る「伝説の続き」です。カール・フロッチ陣営は6月下旬にフリオ・セサール・チャベス・ジュニアをプロモートするトップランクのボブ・アラムと対戦に向けた話し合いを行っています。

カール・フロッチ陣営、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア陣営のどちらも対戦に乗り気なのですが、最初の話し合いで障害となったポイントが「試合の開催時期」です。試合期間が空いているフリオ・セサール・チャベス・ジュニアは10月の開催を希望。一方、ジョージ・グローブスと激闘を演じたカール・フロッチは年末の開催を希望しています。

ちなみに、カール・フロッチのプロモーターを務めるエディ・ハーンは「チャベス・ジュニアが年末の開催を希望すれば、試合は実現するだろう。もし年末の開催を希望しないなら、2015年の春の開催を目指すことになるだろうね」とコメントを発表しています。年内の実現は微妙でも、いずれ実現しそうな雰囲気じゃないですか？イエス！メガマッチが実現すると、うれしいなあ。

37歳のカール・フロッチは、イギリスを中心にヨーロッパで絶大な人気を誇るスーパースターです。スーパーミドル級の人気ボクサーが「ナンバーワンの称号」をかけて激突した世紀の大イベント「スーパーシックス」。イギリスファンの期待を背負うカール・フロッチは、ジャーメイン・テイラーやアルツール・アブラハムをはじめ、強豪を撃破し、決勝進出を果たします。

しかし「神の子」アンドレ・ウォードが「コブラ」カール・フロッチの前に立ちはだかり、あと一歩のところで、優勝することはできませんでした。カール・フロッチはアンドレ・ウォード戦の黒星を振り返りながら「イギリス人ボクサーがどれだけ優れているのかを世界にアピールする絶好のチャンスだった。あの日の悔しさを忘れたことはないよ」と語っています。

輝かしいキャリアを誇るカール・フロッチにとって「唯一のやり残し」が「イギリス人ボクサーの強さをボクシングの本場アメリカで証明すること」です。イギリス人のカール・フロッチとメキシコ人のフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが激突するメガマッチ。両雄が「中立国」アメリカで拳を交える日はやってくるのでしょうか？実現すればKO必至の壮絶な打撃戦になりそうですね！