パウンド・フォー・パウンドへ!ダニー・ガルシアが歩む最強ボクサーへの道
ゴールデンボーイ・プロモーションズの躍進を支えるリチャード・シェイファー。2013年の最優秀プロモーター賞を獲得したCEOは「ダニー・ガルシアがパウンド・フォー・パウンドのトップ10に入っていない事実に疑問を投げかける関係者、専門家、ファンは少ない。全勝の快進撃を続ける統一チャンピオンの強さをみんなが知っているはずだ」と記者会見でコメントしました。
プエルトリコ生まれの両親に、アメリカのフィラデルフィアで育てられたダニー・ガルシア。WBAとWBCの世界スーパーライト級タイトルを保持する激戦区の統一チャンピオンです。27戦全勝16KOのレコードを誇る25歳の世界チャンピオンは3月15日(日本時間3月16日)両親が生まれたプエルトリコでマウリシオ・ヘレーラを挑戦者に迎えて統一タイトルの防衛戦を行います。
「シェイファーが、私の才能や実績を高く評価してくれたことにとても感謝しているんだ。パウンド・フォー・パウンドは、世界中のベストなボクサーと戦い、ベストなボクサーに勝ったボクサーだけに与えられる称号だと思う。シェイファーが語ったように、何人か正当な評価を受けていないボクサーがいることに同意するよ。私も正当な評価を受けていないひとりだと思う」
【約束の地へ!ダニー・ガルシア対マウリシオ・ヘレーラのプロモです】
全階級最強の称号「パウンド・フォー・パウンド」は、厳密な選定基準があるわけではないので、各メディアによって、ランキングが異なります。個人的に「何を重視するかによって、ランキングに違いが生まれるところが、時代や世論を反映していて、おもしろいなあ」と思っています。白黒がはっきりしている勝負の世界で「答えのないランキング」が存在するところにロマンを感じるなあ。
例えば、ダニー・ガルシアは、全階級でトップ5に入る激戦区の統一チャンピオンです。しかも、ルーカス・マティセやザブ・ジュダー、アミール・カーン、エリック・モラレスをはじめ、新旧の強豪を次々と撃破し、全勝の快進撃を続けています。そんなわけで、基本的に「もっと高い評価を与えられるべき」という意見に賛成です。
でも、ルーカス・マティセ戦とザブ・ジュダー戦は、かなり危ない場面もあったので「パウンド・フォー・パウンドのトップ10入りに必要な『突き抜けた強さ』や『安定した強さ』はまだ少し足りないかな?」も正直な気持ちです。もちろん、ルーカス・マティセとザブ・ジュダーに勝った実績や全勝の勢いは申し分ないので、将来の飛躍が楽しみなボクサーであることは間違いです!
激戦区のスーパーライト級タイトルを統一し、パウンド・フォー・パウンドのトップ10入りを狙うダニー・ガルシア。両親が生まれたプエルトリコでタイトル防衛に成功し、また一歩パウンド・フォー・パウンドの階段をのぼることができるでしょうか?待望のプエルトリコ防衛戦に気合い入りまくっているダニー・ガルシアと父のアンヘル・ガルシアから目が離せません!