ゲンナディ・ゴロフキン対チャベス・ジュニアに異例の条件!体重超過は1億円の罰金
天文学的な罰金が契約に盛り込まれる可能性が浮上です!10連続KO防衛で世界を席巻する「ミドル級最強のファイター」ゲンナディ・ゴロフキンと偉大な父を持つ「伝説の後継者」フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの対戦が決定した場合、減量に失敗したボクサーが100万ドルの罰金を支払う条件が契約に盛り込まれる方向で交渉が進んでいることが発表されました。
フリオ・セサール・チャベス・ジュニアとプロモート契約を結ぶトップランクCEOのボブ・アラムによると、ゲンナディ・ゴロフキン対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの超人気ボクサー対決は7月19日(日本時間7月20日)の開催を目指して、交渉が大詰めを迎えているそうです。
ただ、ゲンナディ・ゴロフキン陣営がフリオ・セサール・チャベス・ジュニアの体重に難色を示しているんです。WBC世界ミドル級タイトルを獲得した経験を持つフリオ・セサール・チャベス・ジュニアですが、体が大きくなった影響で、ミドル級で戦うことは苦しいため、試合が実現した場合、両雄はスーパーミドル級のリミット契約で激突する予定です。
【チャベス・ジュニアの体格のアドバンテージは大きいかもしれませんね】
ボクシングファンの皆さんがご存知のように、WBA世界ミドル級チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキンは、ミドル級でも決して体の大きなボクサーではありません。そんなわけで「ブライアン・ベラ戦で体重超過の失態を繰り返したチャベス・ジュニアがスーパーミドル級の体重を作れなかったらどうするの?体重が違いすぎるでしょ」と注文を付けているようです。
個人的に「罰金100万ドルって金額は確かに目を引くけど、罰金を払えば試合ができる悪しき流れは断ち切ったほうがいいと思うんだけどなあ。仮にチャベス・ジュニアが体重超過して、全勝のゴロフキンが負けちゃったら、めちゃめちゃ後味悪いもん。本末転倒すぎて、解決策が解決策になって気がする」と思ってしまいました。
過去に減量に苦しみながら何とか体重を作ってリングに上がり、本来の力を全く発揮できずに完敗を喫したボクサーはたくさんいます。オスカー・デラホーヤがマニー・パッキャオに負けたとき、素人ファンは「あああ、デラホーヤが減量の影響で全く動けないよ」と放心状態でした。
オスカー・デラホーヤが「プロボクサーとして体重を作ってリングに上がる責任」を果たした結果、ボクシング史上最も切ない新旧交代劇を目の当たりにすることになりました。でも、ヘンテコリンな言い方ですが、減量を放棄してリングに上がるボクサーより、マニー・パッキャオにボコボコにされたデラホーヤほうがプロボクサーとして清く美しいと信じています。
オスカー・デラホーヤ率いるライバルプロモーターのゴールデンボーイ・プロモーションズとテレビ局のShowtimeが大躍進を遂げ、トップランクとHBOは苦戦が続いています。わかりやすい「勢いの差」をピックアップすると、PPVイベントのアンダーカードでしょうか?ゴールデンボーイ・プロモーションズが主催する最近のイベントはアンダーカードもめちゃめちゃ豪華ですもんね。
そんなこんなで、HBOは、超人気ボクサーのゲンナディ・ゴロフキン対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアを「逆襲の切り札」に考えているわけですが、ゲンナディ・ゴロフキン陣営が「今」フリオ・セサール・チャベス・ジュニアと対戦するメリットって何だろう?