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大金星なるか?亀海喜寛が4階級制覇を達成したロバート・ゲレロと激突

ウェルター級12回戦

元4階級制覇チャンピオン ロバート・ゲレロ(アメリカ)
戦績:36戦31勝18KO2敗1分2無効試合
IBF世界ウェルター級7位 亀海喜寛(日本)
戦績:26戦24勝21KO1敗1分

亀海喜寛選手とロバート・ゲレロの試合内容

日本の亀海喜寛選手がアメリカへ乗り込み、4階級制覇の実績を誇るロバート・ゲレロと対戦する注目のウェルター級バトル。亀海喜寛選手は、実力と人気を兼ね備えたロバート・ゲレロを撃破し、最激戦区のウェルター級で存在感をアピールすることができるでしょうか?

試合は、ガードをガッチリと構えて距離を詰めながら右ストレートを打ち込む亀海喜寛選手に対して、ロバート・ゲレロが右ジャブと右フックを使って右に回りながら、左ストレートを狙う展開で始まります。亀海喜寛選手は距離を詰めて、接近戦の打ち合いで勝負する作戦のようです。

2ラウンドに入ると、ロバート・ゲレロが手数を増やし、亀海喜寛選手の前進を止めようとします。ロバート・ゲレロは力を入れてパンチを打つのではなく、7割くらいのパワーで、左ストレートや左右のフック、左アッパーをはじめ、いろいろな角度からパンチを打ち込んでいますね。

序盤の攻防
【Photo:Showtime

経験豊富なロバート・ゲレロに対して、亀海喜寛選手はロープに詰めてボディを連打。さらに、体重を乗せた強烈な右ストレートを叩き込み!ロバート・ゲレロはロープを背負いながら、回転の速いコンビネーションで応戦していますが、亀海喜寛選手が理想的な攻撃を続けています。亀海喜寛選手の堂々としたボクシングに期待がふくらむ立ち上がりです!

3ラウンドは、亀海喜寛選手がガードを固めて一気に距離を詰め、ロバート・ゲレロを追い回し、接近戦を展開。超至近距離のパンチの交換が続きます。亀海喜寛選手はうまく上下にパンチを打ち分けていますが、ロバート・ゲレロも手数で応戦し、簡単に主導権を渡しません。勝負どころを見極める能力と負けん気の強さはさすが実績十分な人気ボクサーです。

「ものすごい我慢比べになってきたなあ。何度か同じような試合を経験しているゲレロのほうが、アドバンテージはあると思うけど、亀海選手も負けてないよ。パンチを打ち返して休ませなければ、タフなゲレロも失速するはず。後半の我慢比べに持っていくため、絶対に主導権を渡さないで。亀海選手、頑張れ!」と声援を送る管理人。一進一退のすさまじい攻防が続きます。

壮絶な打撃戦
【Photo:Showtime

激しい主導権争いが繰り広げられ、迎えた6ラウンド1分すぎ。亀海喜寛選手の右アッパーがロバート・ゲレロの顔面を打ち抜き、ロバート・ゲレロの動きが鈍ります。「おおお、効いた!亀海選手、ダメージを与える絶好のチャンスだよ」と絶叫してしまう管理人。亀海喜寛選手のアッパーが直撃したロバート・ゲレロの左目が、あっと言う間に腫れ上がっちゃいましたね。

視界を制限されたロバート・ゲレロに対して、亀海喜寛選手はロープに押し込んで、上下にパンチを連打!ロバート・ゲレロは亀海喜寛選手の右ストレートが見えてないかもしれません。8ラウンドに入ると、ロバート・ゲレロが距離を取り始め、前進する亀海喜寛選手にコンパクトな連打を打ち込む作戦に切り替えます。

一方、亀海喜寛選手はロバート・ゲレロをロープに追い詰め、パンチを狙います。ところが、8ラウンド残り30秒、ロバート・ゲレロの左ストレートが亀海喜寛選手の顔面にクリーンヒット!亀海喜寛選手はスウェイバックでパンチを逃がしましたが、初めてまともにもらっちゃいましたね。

大激闘
【Photo:Showtime

「亀海選手はよく耐えたなあ。9ラウンドはヤマ場になりそうだね。めっちゃ苦しいと思うけど、絶対に流れを渡したくないなあ。亀海喜寛選手は手数を増やして勝負したいね。後手に回っちゃうと、ゲレロが一気に出てくるよ」と応援に力が入りまくりの管理人。8ラウンドの左ストレートで、ロバート・ゲレロは息を吹き返した印象です。本当に気持ちの強いボクサーですね。

終盤は、お互いがギリギリの状態で戦う、すさまじい激闘!距離を取って、試合を有利に進めようとするロバート・ゲレロに対して、亀海喜寛選手はパンチに耐えながら距離を詰めながら、ラウンド終盤に強烈なパンチを連打します。亀海喜寛選手は、ダメージと疲れの影響で、めっちゃ苦しい状態だと思うのですが、勝ちたい気持ちがビシバシ伝わってくる勇敢な戦いぶりです。

最終ラウンドは、ロバート・ゲレロが強烈な左ストレートを亀海喜寛選手の顔面にヒットさせ、スタート。しかし、亀海喜寛選手が必死に耐え抜き、最後の力を振り絞って応戦します!両雄がラスト1秒まで打ち合い、試合終了のゴング。大一番の勝敗は3人のジャッジにゆだねられます。

大金星ならず
【Photo:Showtime

結果は、3人のジャッジすべてが、ロバート・ゲレロを支持。ロバート・ゲレロが大激闘の末、亀海喜寛選手に12ラウンド判定勝ちを飾り、再起戦に勝利しました。ロバート・ゲレロの試合運びのうまさと経験が、亀海喜寛選手の勝ちたい気持ちを上回った名勝負でしたね。

大激闘の末、敗れてしまった亀海喜寛選手ですが、ロバート・ゲレロをあと一歩のところまで追い詰めた勇姿に激しく感動しました!試合を中継したテレビ局のShowtimeは「カメガイにぜひ戻ってきてほしい。Showtimeは彼のアメリカ参戦を歓迎する」とコメントを発表。日本の「マエストロ」が世界中のファンが注目したロバート・ゲレロ戦で強烈なインパクトを残しました!

試合後、亀海喜寛選手はロバート・ゲレロに勝てず悔しさをにじませた表情を浮かべていました。すごくうれしかったなあ。亀海喜寛選手が見せてくれた「ビッグネームと同じ目線で戦う心構え」は今後、日本人のボクサーがボクシング界の主役になるために欠かせない要素だと考えています。良い試合ができることはすでに証明済みです。次戦こそ、次のステップへ踏み出す歴史的な勝利を!

亀海喜寛選手とロバート・ゲレロの試合結果

試合結果 ロバート・ゲレロが12ラウンド判定勝ち。再起戦を勝利で飾りました。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 117-111
  • 117-111
  • 116-112
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テレビ放送日時 11月21日(土)HBOでPPVライブ中継(アメリカ)
11月22日(日)WOWOWで11時から生中継(日本)
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