ワシル・ロマチェンコは世界タイトル奪取の最短記録へ並ぶことができるか?
プロ3戦目のリングは大記録達成の舞台となるのでしょうか?オリンピック2連覇の実績を誇るワシル・ロマチェンコが6月21日(日本時間6月22日)に全勝のゲイリー・ラッセルと激突するWBO世界フェザー級王座決定戦に向けたコメントを発表。プロ3戦目となるワシル・ロマチェンコが勝てば、世界タイトル奪取の最短記録に並ぶ歴史的な大一番を控え、平常心を強調です。
「実は、ラッセル戦のプレッシャーを全く感じてないんだ。もしかすると、一度負けたことで、気が楽になったのかもしれないね。逆に、ラッセルはプレッシャーを感じているんじゃないかな?ラッセルはすばらしいボクサーだけど、勝つための準備は完璧だ。オルランド・サリド戦の経験を生かして、次は世界タイトルを奪取するよ。作戦通りに戦えば、必ず勝てるはずだ」
静かに闘志を燃やしているワシル・ロマチェンコ。北京五輪とロンドン五輪を連覇し、プロ転向を決意したアマチュア出身のスーパースターは2014年3月、オルランド・サリドが持つWBO世界フェザー級タイトルへプロ2戦目で挑戦しました。結果は、無念の12ラウンド判定負け。プロ2戦目の世界タイトル奪取という前人未到の大記録を達成することはできませんでした。
【ワシル・ロマチェンコ対ゲイリー・ラッセルが開催されるイベントはファン必見です】
しかし、前日計量をクリアできなかったオルランド・サリドが持つ世界タイトルが空位となり、ワシル・ロマチェンコに再び大記録達成のチャンスがめぐってきます。プロ3戦目で世界タイトルを獲得できれば、センサク・ムアンスリンの大記録に並び、ワシル・ロマチェンコは、世界タイトル奪取の最短記録保持者として、ボクシングの歴史に名前を刻むことになります。
オルランド・サリドに挑戦した初の世界タイトルマッチは、頭から飛び込んでくるオルランド・サリドの粘り強いボクシングに苦しめられたワシル・ロマチェンコ。あと一歩、大記録に届かなかった初の世界タイトルマッチでしたが、オルランド・サリドを苦しめたことも事実です。ちなみに、3人のジャッジのうち1人は、ワシル・ロマチェンコの勝利を支持していました。
ワシル・ロマチェンコがプロ3戦目のリングで激突するゲイリー・ラッセルは、オルランド・サリドとタイプが違うクイックネスに優れたファイターです。ワシル・ロマチェンコは「猛攻を仕掛ける」と宣戦布告しているゲイリー・ラッセルを撃破し、歓喜の瞬間を迎えることができるでしょうか?ボクシング史上最短となるプロ3戦目の世界タイトル奪取の行方に注目しましょう!