マルコス・マイダナは「天才」フロイド・メイウェザーの牙城を打ち破れるか?
世界を熱狂させた「アルゼンチンの強打者」は再び大金星を手にできるでしょうか?2階級制覇の実績を誇るWBA世界ウェルター級チャンピオンのマルコス・マイダナが5月3日(日本時間5月4日)に王座統一戦で激突するWBCチャンピオンのフロイド・メイウェザーの印象を語りながら、世界中のボクシングファンが待ちわびるメガマッチに向けた意気込みを告白しました。
「メイウェザーの過去の試合をチェックしたんだ。ダーティなときもあるけど、とてもクレバーなボクサーだと思う。メイウェザーは、ほとんどミスをしないね。だから、5月3日もミスは期待してないよ。逆に言うと、メイウェザーに勝てるかどうかは、私の出来にかかっていると思う。わかりやすい試合になるはずだから、自分にできることを精一杯やるだけだよ」
「メイウェザー戦が決まったときは、本当にうれしかった。うれしい気持ちと同時に『絶対に勝ちたい』って強く思ったんだ。私がメイウェザーに勝てば、アルゼンチンのボクシング界にとって、歴史的な瞬間になることは間違いないね。メイウェザー戦で願っていることは、ひとつだけだよ。メイウェザーに勝って、世界チャンピオンとして、アルゼンチンに帰国することだ」
【柔と剛の激突!マルコス・マイダナ対フロイド・メイウェザーのプロモです】
マルコス・マイダナのストレートな性格がよく表れているコメントですね。マルコス・マイダナが語ったように、フロイド・メイウェザーは最もミスが少ないボクサーのひとりです。特に、最近の試合の後半は「全く」と言っても過言じゃないくらいミスをしません。立ち上がりで対戦相手の戦力を肌で感じ取り、最善の作戦を実行できるボクサーが「天才」フロイド・メイウェザーです。
完璧すぎるボクシングで頂点に君臨するフロイド・メイウェザーですが、立ち上がりに関して言うと「うぎゃ、あぶない!」と思わず叫んでしまうビッグパンチをもらってしまった過去があります。さすがのフロイド・メイウェザーと言えど、対戦相手のパワーやスピード、距離感、リズムをつかもうとしている序盤は、中盤以降に比べて、被弾する確率が高いようです。
逆に、マルコス・マイダナは「オーバーペースを覚悟で立ち上がりから勝負できる典型的なファイター」です。そんなこんなで「マイダナはメイウェザーにとって、かなり危険な相手じゃないかな?マイダナは有言実行で立ち上がりから攻め込んでくるよ」とめっちゃ楽しみにしています。
個人的に、マルコス・マイダナの「後半勝負はリスクが高いよ。だって、後半に勝負できる保証なんてどこにもないよね?だから、元気な立ち上がりから攻めるほうが間違いないよ」という考え方が大好きで「メイウェザー戦のカギは序盤だよ。マイダナならチャンスがあるかも。当たれば終わる可能性があるもんね」とアルゼンチンが誇るハードパンチャーに激しく期待しています。
マルコス・マイダナは相手のミスにつけ込んで主導権を握るタイプじゃないので、フロイド・メイウェザー戦に向けたコメントをチェックして「うんうん、迷いのない感じがエイドリアン・ブローナー戦と同じだね。理想的なコンディションでリングに上がれるんじゃないかな?」とテンションが上がっちゃいました。立ち上がりからフルスロットルで飛ばしてほしいなあ。
エイドリアン・ブローナー戦で大金星を手にし、ドリームマッチのチケットを勝ち取ったマルコス・マイダナ。アルゼンチンが誇るスーパースターは「迷いのない攻撃」で再び世界を驚かせることができるでしょうか?マルコス・マイダナの「思い切りの良さ」が、フロイド・メイウェザーの動きのスピードと思考のスピードを狂わせることができれば、おもしろくなりそうですね!