スーパーフェザー級10回戦
元3階級制覇チャンピオン | アブネル・マレス(メキシコ) 戦績:29戦27勝14KO1敗1分 |
元WBOインターナショナル フェザー級チャンピオン |
ホセ・ラミレス(メキシコ) 戦績:29戦24勝15KO3敗2分 |
アブネル・マレス対ホセ・ラミレスの試合内容
バンタム、スーパーバンタム、フェザーの3階級制覇を制覇したアブネル・マレスが、同じメキシカンのホセ・ラミレスと激突するスーパーフェザー級のテストマッチ。4階級制覇を目指すアブネル・マレスは、日本人の内山高志選手と三浦隆司選手が世界チャンピオンに君臨するスーパーフェザー級のデビュー戦で強烈なインパクトを残すことができるでしょうか?
試合は、ホセ・ラミレスがパンチを連打し、奇襲攻撃を仕掛ける展開で始まります。しかし、アブネル・マレスがクリンチして、ホセ・ラミレスの攻撃を回避。逆に、開始1分、ボディブローを叩き込み、ダウンを奪います。ホセ・ラミレスがバランスを崩した瞬間、パンチが飛んできましたね。すぐに立ち上がったホセ・ラミレスをチェックする限り、ダメージはあまりないようです。
「レフェリーによって、スリップと判断してもおかしくないパンチかな?マレスがダウンを奪ったことで、試合が一気に動き出す可能性があるよ。ダウンを奪われたラミレスのボクシングに注目だね」と思っていると、お互いが距離を詰め、力強いパンチを交換。アブネル・マレスもホセ・ラミレスもチャンスがきたら、左右のフックを思いきり振り抜いています。
【Photo:Showtime】
お互いがパンチを交換する接近戦が続き、迎えた3ラウンド終了30秒前、アブネル・マレスがホセ・ラミレスをロープに詰めてパンチを上下に連打!強烈な左フックを浴びせ、ホセ・ラミレスの腰が落ちます。レフェリーの判断は、スタンディングダウン。アブネル・マレスが2度目のダウンを奪います。アブネル・マレスのパワーアップを実感できるダウンシーンです。
4ラウンドに入ると、アブネル・マレスが攻め込みますが、ホセ・ラミレスが必死に応戦。お互いに強烈なパンチを叩き込みます。5ラウンドは、ホセ・ラミレスが猛然と前進。しかし、アブネル・マレスが左フックを浴びせ、3度目のダウンを奪います。
「完璧なタイミングの左フック!あああ、ラミレスが下を向いてる。立てないかな?」と思ったのですが、ギリギリで立ち上がり、試合続行。ダウンを奪われたホセ・ラミレスが猛然と襲い掛かり、最後の力を振り絞ります。何とか生き残ったホセ・ラミレスですが、5ラウンド終了後、セコンドがギブアップを宣言。アブネル・マレスが5ラウンド終了TKO勝ちを飾りました。
アブネル・マレスがスーパーフェザー級の初戦でホセ・ラミレスを圧倒しましたね。アブネル・マレスの体がめちゃめちゃ大きくなっていて、力強さを感じることができる試合だったと思います。ただ、ホセ・ラミレスはフェザー級のボクサーなので「ナチュラルなスーパーフェザー級のボクサーと対戦したときにどうなるんだろう?」という楽しみは次戦に持ち越しですね。
スーパーフェザー級は、日本の内山高志選手と三浦隆司選手が世界チャンピオンに君臨する階級です。アブネル・マレスはアメリカで人気も知名度もあるので、日本人チャンピオンと対戦する日が来ると最高ですね。アブネル・マレスにインパクトのある勝ち方ができれば、人気をゴッソリと持っていくことができますよ。夢が広がるアブネル・マレスのテストマッチでした!
アブネル・マレス対ホセ・ラミレスの試合結果
試合結果 | アブネル・マレスが5ラウンド終了TKO勝ち。 |