ファン・マヌエル・マルケスがルスラン・プロボドニコフの挑戦状をやんわりと拒否
メキシコのレジェンドが5階級制覇を最優先です!4階級制覇の実績を誇るファン・マヌエル・マルケスが、対戦を直訴しているルスラン・プロボドニコフに肩すかし。ルスラン・プロボドニコフの実力を評価しながら、5階級制覇を最優先する方針を明言しました。
「プロボドニコフは偉大なファイターだね。ティモシー・ブラッドリー戦の激闘が、彼の強さを証明しているよ。もしプロボドニコフ戦が実現すれば、大きなチャレンジになるだろう。私はチャレンジすることが大好きで、誰とでも対戦する覚悟がある。決して逃げたりしないよ」
「でも、今は5階級制覇を最優先したいんだ。プロボドニコフが持っているWBO世界スーパーライト級タイトルは以前、私が保持していたタイトルで、彼と戦っても新しいタイトルを手にすることはできない。キャリアも最終章に入った今、目に見えて実績が残るタイトルのために戦いたいんだ。5階級制覇を達成することが、私の最大のモチベーションだよ」
【ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオの名勝負がよみがえってきます!】
いやー、ファン・マヌエル・マルケスがルスラン・プロボドニコフ戦をやんわりと否定したことで、実現は厳しいかもしれませんね。ファン・マヌエル・マルケス対ルスラン・プロボドニコフが実現すれば「名勝負になりそうな気がする!」と楽しみにしていたので、正直なところ、残念です。
ただ、ファン・マヌエル・マルケスの決意はめちゃくちゃ固くて「仮に今すぐ引退することになっても、私は満足しながら引退できるだけのボクシング人生を送ることができた。だからこそ、ウェルター級タイトルを獲得できる試合を最優先して、5階級制覇を実現したいんだ」と明言しています。
もしファン・マヌエル・マルケスが5階級制覇を成し遂げれば、ホルヘ・アルセに続き、メキシコ人ボクサー2人目の5階級制覇チャンピオンとして、メキシコのボクシング史に刻まれることになります。最近は、世界タイトルを超越したビッグマッチが増えていますが、世界タイトルに最後の最後までこだわりを見せる姿勢は「勝負師」のファン・マヌエル・マルケスらしい選択ですね。
2014年8月に41歳の誕生日を迎えるファン・マヌエル・マルケスが「最後にかなえたい夢」と語る5階級制覇。ウェルター級はファン・マヌエル・マルケスが所属するトップランクとライバル関係にあるゴールデンボーイ・プロモーションズに所属するチャンピオンが多いので、正直なところ、タイトルマッチを実現することが難しい状況です。大逆転の5階級制覇を達成できるかな?