完全無欠の「天才」フロイド・メイウェザーは「究極の理想」に近づけるか?
突然「フロイド・メイウェザーというボクサーを20文字以内で説明してください」と質問されたら、あなたは何と答えるでしょうか?「時空を超越するスピードスター」「完全無欠のディフェンスマスター」「ボクシング史上最高のテクニシャン」。ボクシングファンの皆さんがご存知のように、フロイド・メイウェザーは「天才」という言葉がふさわしい希代のスーパースターです。
ボクシングファンなら誰もが名前を知っているフロイド・メイウェザー。ボクシング界に革命を起こした5階級制覇チャンピオンを賞賛する言葉はあふれていますが、フロイド・メイウェザーを「攻撃的なテクニシャン」「KO勝利を期待させてくれるスーパースター」と説明するファンはおそらくいないでしょう。逆目線で考えると「攻撃こそ天才に残された最後の進化」なのかもしれません。
フロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナの再戦が決定したとき、正直なところ「ジャッジのひとりが引き分けだったけど、初戦はメイウェザーの勝ちで納得してるファンが多いはずだよ。2人のスタイルを考えると、再戦しても、変化が生まれにくい気がするなあ」と思いました。でも、フロイド・メイウェザーの発言や練習をチェックして全く違う考えが頭に浮かぶようになりました。
【フロイド・メイウェザーは世界中のファンの期待に応えることができるか?】
「もしかして、メイウェザーはマイダナと近い距離で激突した初戦が、すごく気持ちよかったんじゃないかな?何発かクリーンヒットをもらって、試合後、珍しく顔が腫れていたけど、忘れかけていた充実感があったのかもしれないね。だから、再戦はKO宣言をして、気持ちを解き放つ準備をしているのかな?攻撃的なメイウェザー。想像できないけど、間違いなく究極のボクサーだよ」
フロイド・メイウェザーは勝利を最優先し、全勝を守り続けることで「王様の地位」を築いてきたボクサーです。もうひとりのスーパースター「パックマン」マニー・パッキャオのように、攻撃的なボクシングで目の前の相手をリングに沈め、賞賛を浴びるタイプではありません。マニー・パッキャオが「好戦的な最強ボクサー」なら、フロイド・メイウェザーは「負けない最強ボクサー」です。
そんなわけで、フロイド・メイウェザーは「勝つけど、つまらない」とアンチやメディアに揶揄(やゆ)されることも珍しくありません。でも、マルコス・マイダナと戦ったあと、一部のメディアやファンから「あんなメイウェザーは見たことがない。エキサイティングだった」と賞賛され、本人も「オレに対する評価が明らかに変わった。次戦もファンの期待に応えたい」とコメントしました。
ボクシング界の頂点に君臨し「王様の地位」を守り続けるために、フロイド・メイウェザーが犠牲にした理想や感情が絶対にあると思うんです。そんなこんなで「再戦は、メイウェザーが犠牲にしてきた理想や感情を追い求める姿を見ることができるかもしれないね。天才の最後の進化を目にできるとすれば、マイダナとの再戦じゃないかな?」とすごくワクワクしています。
単純に「メイウェザーがKOを狙って戦ったら、どんな変化が生まれるんだろう?」と想像するだけで、楽しくて仕方ありません。世界中のボクシングファンが注目するフロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナの再戦で「勝利を義務づけられた天才の最後の進化」を目にすることができるでしょうか?解き放たれたフロイド・メイウェザーを見てみたい!答えまで、1週間を切りました!
テレビ視聴 |
|