ライトヘビー級6回戦
ロンドン五輪 金メダリスト |
イゴール・メコンツェフ(ロシア) 戦績:1戦全勝1KO |
タイ同級 | アッタオーン・ジャリトラム(タイ) 戦績:4戦全勝1KO |
イゴール・メコンツェフ対アッタオーン・ジャリトラムの試合内容
ロンドン五輪で金メダルを獲得したサウスポーのイゴール・メコンツェフがプロ2戦目で全勝のアッタオーン・ジャリトラムと対戦するライトヘビー級ノンタイトルマッチ。プロ転向を果たした金メダリストのイゴール・メコンツェフに注目ですね。
試合は、イゴール・メコンツェフが開始と同時にプレッシャーをかけ、左ストレートを狙う展開でスタートします。一方、アッタオーン・ジャリトラムは、ガードを固めて、左ジャブを突きながら、打ち終わりを待って、左右のフックを強振しています。
「メコンツェフはプレッシャーをかけておいて、カウンター狙いかな?ファイターのアッタオーンがロープに詰められているってことは、相当プレッシャーを感じるんだろうなあ。アッタオーンはラウンドが進むとジリ貧になりそうな展開なんで、序盤から勝負を仕掛けたいね」と立ち上がりの攻防に注目する管理人。イゴール・メコンツェフがすごく冷静に攻めていますね。
2ラウンドに入ると、アッタオーン・ジャリトラムがガードを固めて距離を詰め、接近戦に持ち込もうとします。しかし、イゴール・メコンツェフが右ジャブから左ストレートと右ボディブローを使って打ち返し、アッタオーン・ジャリトラムを近寄らせません。
「アッタオーンは苦しい展開になってきたなあ」と思い始めた2ラウンド1分すぎ、イゴール・メコンツェフが連打でアッタオーン・ジャリトラムをロープへ押し込み、最後は左ストレートを顔面に浴びせて、ダウンを奪います。最短距離を走る力強い左ストレートです。
タフなアッタオーン・ジャリトラムはダウンからすぐに立ち上がり、反撃するために猛然と前進しますが、イゴール・メコンツェフが冷静にボディブローを連打。イゴール・メコンツェフが頭脳的なボクシングでアッタオーン・ジャリトラムに反撃のチャンスを与えません。
「メコンツェフはめちゃめちゃ冷静だね。アッタオーンは、メコンツェフがKOを狙って一気に攻めてくれたほうが、打ち合いに巻き込んで逆転するチャンスが増えると思うんだけど、最悪の展開になっちゃったなあ」と思っていると、2ラウンド残り1分、イゴール・メコンツェフが呼び込んで、強烈な左ストレートを浴びせ、アッタオーン・ジャリトラムがヨロヨロと後退します。
次の瞬間、イゴール・メコンツェフがアッタオーン・ジャリトラムをロープに詰めて、力強いパンチを連打!最後は、アッタオーン・ジャリトラムの腰が落ち、ロープにもたれかかったところで、レフェリーが試合をストップ。イゴール・メコンツェフが2ラウンドTKO勝ちを飾りました。
わずか5分の試合でしたが、イゴール・メコンツェフのパワーとテクニックと試合運びのうまさのすべてを堪能することができるプロ2戦目でしたね。イゴール・メコンツェフのボクシングは、6回戦レベルをはるかに超えている印象ですが、ライトヘビー級は強いボクサーがたくさんいるので、大事に育てて、着実にプロのボクシングに慣れてほしいです。さすがに強いなあ。
イゴール・メコンツェフ対アッタオーン・ジャリトラムの試合結果
試合結果 | イゴール・メコンツェフが2ラウンドTKO勝ち。 |