若き2階級制覇チャンピオンのミゲール・ガルシアがトップランクを離脱か?
契約をめぐり、法廷闘争が勃発です!全勝の快進撃を続ける2階級制覇チャンピオンのミゲール・ガルシアが、契約解除を求めて、プロモート契約を結んでいるトップランクを提訴。順風満帆の若きスーパースターの未来に暗雲が立ち込めてきました!
ミゲール・ガルシア陣営によると、ミゲール・ガルシアとトップランクの契約は2014年2月に満了するはずだったそうです。一方、トップランクは、契約が有効だと主張。話し合いは平行線をたどり、法廷闘争に発展しました。詳しい契約内容は明らかにされていませんが、うーん、心配だなあ。
ミゲール・ガルシア陣営もトップランクも、お互いの主張があるはずなので「どちらが正しい」の判断は置いといて、ファン目線で言うと、ボクシング一家に生まれ育ち、着実にスーパースターの階段を駆け上がっているミゲール・ガルシアのキャリアが中断されてしまうことが、めちゃめちゃ心配です。しばらくリングに上がれそうにない雰囲気ですもんね。
【スーパースターの階段を順調に駆け上がっているミゲール・ガルシアの未来は?】
加えて、ミゲール・ガルシアの兄のロバート・ガルシアが指導しているボクサーは、トップランク所属の選手が多いので、同じジムで練習しているボクサーに与える影響も気になるところです。最近、ゴールデンボーイ・プロモーションズ所属のマルコス・マイダナがロバート・ガルシアのジムで練習するようになって、両プロモーターの違いが絶対に耳に入っているはずですもんね。
ボクシング界に限らず、アメリカの格闘技界は、有名選手を抱えるトレーナーが絶大な影響力を持っています。つい最近、ボクシングではないのですが、UFCで、有名トレーナーのジムに所属するファイターが契約内容の不満を訴えて、有名トレーナーが全員の離脱を盾に契約条件の見直しを迫る交渉がありました。ここ数年で確実に増えている交渉のトレンドです。
離脱や契約解除を盾に交渉するケースは決して少なくないので、交渉術のひとつと言えば、ひとつです。でも、うまくいかなかった場合、リングで戦うボクサーが一番大きなダメージを受けてしまいます。ミゲール・ガルシアの場合は、駆け引きではなく、純粋にトップランクを離脱したいようなので、少しシチュエーションは違いますが、いずれにしても、早めに決着することを願っています!
特に、ミゲール・ガルシアは、着実にステップアップしてファンを増やしながら「そろそろビッグマッチじゃないかな?2014年はスーパースターの扉を開く準備のための大事な1年だよ」という時期だったので、長期離脱するようなことになれば、致命的なダメージを受けちゃうと思うんです。最も飛躍を期待している若きスーパースターの未来はどうなっちゃうんだろう?