スーパーミドル級10回戦(162ポンド契約)
WBC世界ミドル級20位 | 村田諒太(日本) 戦績:4戦全勝4KO |
メキシコ同級 | ヘスス・ネリオ(メキシコ) 戦績:15戦12勝6KO3敗 |
村田諒太選手とヘスス・ネリオの試合内容
ロンドン五輪で金メダルを獲得した村田諒太選手がメキシコのヘスス・ネリオを迎えてプロ4戦目のリングに上がります。村田諒太選手はヘスス・ネリオを撃破し、プロ4連続KO勝利を飾ることができるでしょうか?決戦を告げるゴングが鳴り響きます。
試合は、村田諒太選手がガードを高く構えて左ジャブを突きながら、ヘスス・ネリオにプレッシャーをかける展開で始まります。一方、ヘスス・ネリオはプレッシャーを感じて後退。右ストレートのカウンターを打ち込もうとしている印象ですが、かなりプレッシャーを感じていますね。
「村田選手のプレッシャーが強烈だね。早いラウンドのKOがあるかもしれないぞ」と思っていると、1ラウンド中盤、村田諒太選手がヘスス・ネリオをロープに詰めて、強烈なボディブローを連打!村田諒太選手は上下に打ち分けてプレッシャーをかける理想的な立ち上がりです。
2ラウンドに入ると、ヘスス・ネリオが主導権を渡さないように手数を増やします。一方の村田諒太選手はガードを固めて、ヘスス・ネリオのパンチをブロックし、打ち終わりを狙って、上下にパンチをお返し!ヘスス・ネリオが勝負に出たラウンドでしたが、村田諒太選手が冷静に対応し、主導権を渡しません。試合の流れを読む洞察力の高さは、村田諒太選手の特筆すべき能力ですね。
3ラウンド以降は、村田諒太選手のペースで進み、迎えた6ラウンド。村田諒太選手がヘスス・ネリオに連打を浴びせ、ヘスス・ネリオがリングにヒザを突きます。一発が効いたダウンではなく、1ラウンドからのダメージが蓄積し、耐え切れなくなったダウンのようです。
「ネリオはずっと我慢して勝負に出ようとしたところだったんで、かなり厳しいなあ。逆に、村田選手は絶好のチャンスだよ」とKOを期待する管理人。試合が再開されると、村田諒太選手がヘスス・ネリオにゆっくりと近づき、ロープへ詰めて、強烈な右ストレート!2度目のダウンを奪います。
村田諒太選手のベストショットをまともにもらったヘスス・ネリオは立ち上がることができず、勝負あり。村田諒太選手がヘスス・ネリオに6ラウンドKO勝ちを飾りました。勝った村田諒太選手は、プロデビューから4連続KO勝利を達成です。
村田諒太選手が、ヘスス・ネリオを全く寄せつけずにリングに沈めた圧勝でしたね。ヘスス・ネリオは体が柔らかいタイプのダメージを逃がせるボクサーなので、KOすることは簡単じゃないと思うのですが、最後の右ストレートがさく裂したら、誰でも倒れちゃいますね。めっちゃ強烈でした!
村田諒太選手はロンドン五輪の金メダリストで、知名度も高く、今後、対戦相手からガッツリと研究されることが予想されます。対戦相手は「勝てばOK」なので、右ストレートを当てさせない展開を作り、ファイターの村田諒太選手を空回りさせようとするはずです。
そんなわけで、今後、駆け引きの上手なボクサーと対戦する機会が増えたとき、村田諒太選手の左ジャブと左ボディブローは大きなカギになると考えています。毎試合、村田諒太選手の左ジャブを楽しみに観戦しているのですが、ヘスス・ネリオ戦の左ジャブは力強くて、スピードもすばらしかったと思います。左ジャブ、右ストレート、ボディブローのコンビネーションは気持ちいいなあ。
いずれ、村田諒太選手の左ジャブに右ストレートを合わせて、左ジャブを出しづらい状況を作ったり、軽いパンチを連打してブロッキングに専念させ、すぐに離れてポイントアウトを狙うボクサーと対戦する機会があると思います。それまでに、村田諒太選手が左ジャブをどれだけ昇華させることができるのか、今から楽しみです。左ジャブの進化と試合運びのうまさを感じたプロ4戦目でした。
村田諒太選手とヘスス・ネリオの試合結果
試合結果 | 村田諒太選手が6ラウンドKO勝ち。4連続KO勝利を飾りました。 |