ウェルター級8回戦
元WBC世界 ウェルター級チャンピオン |
ビクター・オルティス(アメリカ) 戦績:36戦29勝22KO5敗2分 |
アメリカ同級 | マニュエル・ペレス(アメリカ) 戦績:33戦22勝4KO10敗1分 |
ビクター・オルティス対マニュエル・ペレスの試合内容
まさかの3連敗で崖っぷちへ追い込まれてしまったビクター・オルティスが金星を狙うマニュエル・ペレスと対戦する注目の再起戦。引退と背中合わせのビクター・オルティスはマニュエル・ペレスを撃破し、復活の勝利を手にすることができるでしょうか?
試合は、鋭い左ジャブを突きながら距離を詰め、コンパクトなパンチを上下に打ち分けるマニュエル・ペレスに対して、サウスポーのビクター・オルティスが力強い右ジャブから左ストレートのワンツーで応戦する展開で始まります。マニュエル・ペレスが積極的にパンチを打ち込んでいますね。
「ペレスのよさが目立つ立ち上がりだね。パンチを打ち始めると強いオルティスの持ち味をうまく消してるよ。様子を見ているオルティスはどのタイミングで攻撃へシフトするのかな?」と思っていると、1ラウンド終了間際、ビクター・オルティスが強烈な左アッパーをボディに突き上げ、マニュエル・ペレスの動きが止まります。
次の瞬間、ビクター・オルティスが強烈な右フックを顔面へ叩き込んで追撃!ビクター・オルティスがマニュエル・ペレスにダメージを与え、1ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。2ラウンドが始まると、ビクター・オルティスが右ジャブを連打し、プレッシャーを強めます。
一方、マニュエル・ペレスはボディブローのダメージの影響でしょうか?ガードが下がってきましたね。1ラウンドに比べて、攻撃する回数が一気に減り、ビクター・オルティスの左ストレートをもらってしまう場面が増えてきました。マニュエル・ペレスはカウンターの右ストレートを狙っていますが、1ラウンドのような踏み込みができなくなってきた印象です。
「オルティスのペースになってきたね。ペレスは手数で勝負できなくなっちゃうと、きびしくなりそうだぞ」と思い始めた3ラウンド30秒、ビクター・オルティスがマニュエル・ペレスをロープへ詰めて鋭い連打を上下に打ち込み、最後は、得意の左ストレートを叩き込んでダウンを奪います!
「効いた!久しぶりにオルティスらしさが出た攻撃だったね」と大きな拍手を送る管理人。ダウンを奪われたマニュエル・ペレスはすぐに立ち上がりましたが、体がフラフラしています。結局、マニュエル・ペレスはレフェリーの呼びかけに応じることができず、試合終了。ビクター・オルティスが3ラウンドKO勝ちを飾り、3年6か月ぶりの勝利を手にしました!
ビクター・オルティスが強烈な連打でマニュエル・ペレスを沈めた試合でしたね。まさかの3連敗を喫し、27歳の若さで引退のピンチに直面したビクター・オルティス。映画やテレビに出演する機会が増えたこともあり、引退の選択肢もあったと思うのですが、見事な復活です!
正直なところ、ビクター・オルティスの立ち上がりの出来はよくなかった気がします。でも、リングへ戻って、3年6か月ぶりの勝利を手にしたことが、すべてだと思うんですよ。ビクター・オルティスは勝ちっぷりも負けっぷりも見事な人気ボクサーです。もうひと暴れして、最激戦区ウェルター級を盛り上げてほしいですね。めっちゃ感慨深い復活劇でした!
ビクター・オルティス対マニュエル・ペレスの試合結果
試合結果 | ビクター・オルティスの3ラウンドKO勝ち。 |