2大プロモーターの共闘がマニー・パッキャオの完全復活の呼び水となるか?
ボブ・アラム率いるトップランク。オスカー・デラホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズ。2014年6月、ボクシングの本場アメリカで絶大な影響力を誇る2つのプロモーターが共闘を宣言し、長く続いた「ボクシング冷戦時代」に終止符が打たれることになりました。
トップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの共闘により、まばゆいスポットライトを浴びることになったボクサーが、6階級制覇の実績を誇る「パックマン」マニー・パッキャオです。最激戦区のウェルター級を主戦場とするマニー・パッキャオが、ゴールデンボーイ・プロモーションズに所属するショーン・ポーターやキース・サーマンと対戦するための舞台が整いました。
トップランクを率いるボブ・アラムとゴールデンボーイ・プロモーションズを率いるオスカー・デラホーヤの英断は、マニー・パッキャオのマッチメイクに大きな影響を与えるだけでなく、もうひとりのスーパースターのマッチメイクにも大きな影響を与える可能性があります。
【不可能を可能にする奇跡のボクサー!マニー・パッキャオのハイライトです】
ボクシング界の頂点に君臨する「パウンド・フォー・パウンド・キング」フロイド・メイウェザー。プロのリングで一度も負けを知らないフロイド・メイウェザーは、戦績だけでなく、イベントでも負け知らずです。しかし、トップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの共闘が、フロイド・メイウェザーのビッグマッチの実現の大きな障害となるかもしれません。
一方、トップランクに所属するマニー・パッキャオのマッチメイクは、あらゆる可能性が広がっています。WBO世界ウェルター級チャンピオンのマニー・パッキャオが、WBA暫定チャンピオンのキース・サーマンやIBFチャンピオンのショーン・ポーターと王座統一戦で激突する場面を目にすることができるかもしれません。マニー・パッキャオ対マルコス・マイダナも夢じゃないです。
各階級で「最強」と呼ばれるボクサーを倒しながら頂点へ駆け上がったマニー・パッキャオ。トップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの冷戦をきっかけに、マニー・パッキャオのマッチメイクは制限されることになりました。でも、今回の「雪解け」が「奇跡のボクサー」マニー・パッキャオの「最後の進化」の呼び水となるかもしれません。
トップランクと契約を延長したマニー・パッキャオは、2016年までに5試合リングに上がる予定です。世界中のファンを魅了した「奇跡のボクサー」マニー・パッキャオに残された時間は決して多くありません。でも「奇跡のボクサー」と呼ばれる理由を改めて証明する時間は残されています。最後の最後に目に焼き付けたい!常識を打ち破った「奇跡のボクサー」の最後の進化を。