ショーン・ポーターの防衛か?ケル・ブルックの初戴冠か?注目の無敗対決
IBF世界ウェルター級チャンピオンのショーン・ポーターが、悲願の世界タイトル奪取を目指すケル・ブルックを迎える2度目の防衛戦が直前に迫ってきました!無敗チャンピオンのショーン・ポーターと全勝チャレンジャーのケル・ブルック。アメリカ期待のスーパースター候補とイギリス期待のスーパースター候補が激突する、めちゃめちゃ楽しみな米英対決です。
決戦を直前に控えた両雄が、それぞれコメントを発表しています。まずは、チャンピオンのショーン・ポーター。最激戦区ウェルター級の世界タイトルを奪取し「ひとつの夢」を実現したアメリカのニューヒーローはボクシング人生をかけた「もうひとつの夢」を実現するため、ケル・ブルック戦の完璧な勝利を2度目の防衛戦の課題にしているようです。
「チャンピオンになるという大きな目標を達成することができた。次の目標は、ボクシングの歴史に名を残すボクサーになることだよ。マービン・ハグラーやシュガー・レイ・レナード、モハメド・アリ、マイク・タイソンのような偉大なボクサーに近づきたい。ブルックがすばらしいボクサーだってことは認めるよ。でも、私からベルトを奪うことはできない。みんなが納得する形で必ず勝つよ」
【当日はトリプルヘッダー!メインがショーン・ポーター対ケル・ブルックです】
続いて、挑戦者のケル・ブルック。たび重なる負傷により、世界タイトル挑戦のチャンスに恵まれなかったイギリスの人気ボクサーは、3年ぶりのアメリカ上陸となる大一番で、悲願の世界タイトル奪取を目指します。アメリカで旋風を巻き起こしているショーン・ポーターに気おくれすることなく、世界中のボクシングファン注目する無敗対決に向け、高らかに勝利を宣言しています!
「ポーターがトップレベルのボクサーを倒してきたことは賞賛に値するよ。でも、恐れる必要なんて全くない。将来のプロボクサーを夢見てジムで練習している子どもたちのためにも、絶対にベルトをイギリスへ持ち帰りたいんだ。プロボクサーという職業を選んだ以上、子どもたちの模範となり、憧れの存在であり続けたい。私の実力を世界中のファンに見せつけたいね」
ショーン・ポーター対ケル・ブルックが決定した瞬間から「どんな結末になるんだろう?」とすごく楽しみにしていたので、めちゃめちゃテンションが上がってきました!無敗のショーン・ポーターと全勝のケル・ブルック。アメリカ期待のスーパースター候補とイギリス期待のスーパースター候補の米英対決は、文句なしの好カードですね。
ちなみに、注目の米英対決は、リングで戦うボクサーだけでなく、2人の逸材を育てたトレーナーも注目されています。ショーン・ポーターのトレーナーは、父のケニー・ポーター。ショーン・ポーターがボクシングを始めた8歳のときから二人三脚で歩み、息子を最激戦区ウェルター級の頂点へ導きました。息子のショーン・ポーターが絶大な信頼を寄せるトレーナーですね。
一方、ケル・ブルックのトレーナーは、ドミニク・イングル。絶大な人気を誇った「プリンス」ナジーム・ハメドを育てたブレンダン・イングルの息子です。ケル・ブルックとナジーム・ハメドはスタイルが全く違うのですが、試合終了のゴングが鳴るまで「ファンを魅了して勝つこと」を目指す姿勢はイングル・ファミリーが指導するボクサーの共通点ですね。
ショーン・ポーターとケル・ブルックのボクシングを考えると、序盤からガチガチにかみ合う展開が十分に考えられるので、立ち上がりから目が離せませんよ。ショーン・ポーターもケル・ブルックも手数が多く、一撃でも連打でも相手をリングに沈めることができます。最激戦区で繰り広げられる次世代のスーパースターを決める無敗対決。注目の米英対決を勝ち抜くボクサーはどっち?