ウェルター級10回戦
元WBA世界 ライト級チャンピオン |
ブランドン・リオス(アメリカ) 戦績:34戦31勝22KO2敗1分 |
前WBA暫定世界 ウェルター級チャンピオン |
ディエゴ・チャベス(アルゼンチン) 戦績:24戦23勝19KO1敗 |
ブランドン・リオス対ディエゴ・チャベスの試合内容
2連敗で崖っぷちに追い込まれてしまったブランドン・リオスが、王座返り咲きを目指すディエゴ・チャベスと激突するサバイバルマッチ。3連敗は絶対に阻止したいブランドン・リオスの連打か?トップ戦線に踏みとどまりたいディエゴ・チャベスの強打か?決戦を告げるゴングが鳴り響きます。
試合は、お互いが数え切れないパンチを繰り出す打撃戦でスタート!体ごと飛び込んで距離を詰め、パンチを上下に連打するブランドン・リオスに対して、ディエゴ・チャベスは体重を乗せたパンチを打ち込んでブランドン・リオスの前進を止めようとしています。ブランドン・リオスもディエゴ・チャベスも一歩も引かない、めちゃめちゃエキサイティングな打ち合いですね。
「リオスが予想以上にチャベスのパンチに反応してる!もっと打たれると思ったけど、ガードでパンチの威力を消してるね。しかも、すぐにパンチを打ち返してるよ。リオスもチャベスもフルスロットルだね。先に大きなパンチを当てたボクサーが一気に押し切るかもしれないなあ」と一進一退の攻防に大興奮の管理人。立ち上がりから予想を上回る激闘が繰り広げられています。
【Photo:HBO】
2ラウンド以降は、距離を詰めて上下に休まずパンチを打ち込むブランドン・リオスに対して、ディエゴ・チャベスが距離を取ってカウンターを打ち込む展開が続きます。カウンターに耐えながら接近戦に持ち込みたいブランドン・リオス。連打に耐えながら距離をキープしてカウンターを叩き込みたいディエゴ・チャベス。「休んだボクサーが負け」の壮絶な我慢比べになってきました!
中盤に入ると、距離をキープし始めたディエゴ・チャベスが、ブランドン・リオスが飛び込む前にパンチを打ち込むシーンが増えます。ブランドン・リオスは疲れの影響でしょうか?ガードが下がり、不用意に飛び込んだところへパンチをもらう回数が急増。逆に、ディエゴ・チャベスはブランドン・リオスの攻撃に慣れ、距離をつかんだ印象です。パワフルなカウンターが決まっています!
「リオスは先に打たれて、反撃しようと飛び込んだところへカウンターをもらう悪いパターンになってきたなあ。イライラするシーンが増えてきたね。逆に、チャベスは理想的な流れだよ。リオスは踏ん張りどころだね」と思っていると、8ラウンド序盤、お互いがクリンチの場面でやり合い、一気にヒートアップします。ブランドン・リオスもディエゴ・チャベスもめっちゃ熱くなっていますね。
【Photo:HBO】
9ラウンドに入ると、大荒れムードに拍車がかかり、開始30秒、ディエゴ・チャベスがブランドン・リオスの首をキャッチし、投げ飛ばします。思わず「DDTやん!完璧に決まったなあ」と口に出してしまう大技です。さらに、9ラウンド1分すぎ、ディエゴ・チャベスがクリンチのときに腕を瞬間的に決めるアームバー!激怒したブランドン・リオスの口から放送できない言葉が乱れ飛びます。
「せっかくいい試合だったのに、めちゃめちゃ荒れてきたなあ」と思っていると、レフェリーが両手を交差し、試合をストップ!すばらしい打ち合いでスタートしたブランドン・リオス対ディエゴ・チャベスの激闘は、ブランドン・リオスの9ラウンド反則勝ちで幕を閉じました。
うそーん!名勝負の雰囲気が漂う立ち上がりだったんですけどねえ。中盤に入って、パンチの応酬ではなく、クリンチする場面が増えるようになり、試合が一気に荒れちゃいましたね。お互いが序盤から「ちょこちょこ」やり合って、中盤以降は露骨にやり合うシーンが増えました。プロレスじゃなくて、ボクシングの大技で、エンディングを迎えてほしかったなあ。いやー、悲しい。
ブランドン・リオス対ディエゴ・チャベスの試合結果
試合結果 | ブランドン・リオスが9ラウンド反則勝ち。 |