自信満々のフレディ・ローチ!コット対メイウェザーの再戦の可能性は?
スーパースターの劇的な復活はメガマッチの第2章を描くのでしょうか?ボクシング界を代表するトレーナーのフレディ・ローチが、4階級制覇を果たしたミゲール・コットと全勝の快進撃を続けるフロイド・メイウェザーの再戦に前向きな発言。再戦が決まれば、ミゲール・コットがフロイド・メイウェザーをKOできると高らかに宣言しました。
ミゲール・コットを4階級制覇に導いたフレディ・ローチは、ミゲール・コット対セルヒオ・マルチネスの試合のあと、メディアのインタビューに応じ「メイウェザーのフットワークは下降気味だ。メイウェザーは、私が指導するボクサーと戦いたいと思わないだろうね。もしコットがメイウェザーと再戦すれば、KOで勝てるよ」とズバッと言い切りました!
2012年、フロイド・メイウェザー、オースティン・トラウトに連敗を喫し、崖っぷちに追い込まれた「カリブの英雄」ミゲール・コットは復活を誓い、フレディ・ローチをトレーナーに迎えました。ボクシングファンの皆さんがご存知のように、フレディ・ローチは、かつて、ミゲール・コットが敗北を喫したマニー・パッキャオのトレーナーです。
【ミゲール・コットを完全復活に導いたフレディ・ローチの手腕にしびれまくりです】
ミゲール・コットのトレーナーに就任したフレディ・ローチは「コットのディフェンスはボクシング界で最高レベルだ。ディフェンスに集中しているときは、まず被弾しない。改善すべきは、攻撃にシフトしたときの被弾を減らすことだよ。勝負を焦らず、確実に相手を弱らせるボクシングに回帰すれば、必ず復活できる」と宣言。公約通り、ミゲール・コットを復活に導きました。
4階級制覇を達成したセルヒオ・マルチネス戦は、ミゲール・コットが1ラウンドに3度のダウンを奪う衝撃の幕開けでした。素人ファンは「マルチネスのダメージがめっちゃ深いよ。コットは、2ラウンドでフィニッシュできるんじゃないかな?絶好のチャンス!」と大興奮。しかし、フレディ・ローチは冷静に戦況を把握し、ダメージを確認しながら攻めるように指示しました。
もしミゲール・コットが、体格差のあるセルヒオ・マルチネスのカウンターをまともに浴びたら、セルヒオ・マルチネスに「まだまだ盛り返せる!」という希望を与えてしまいます。もしかすると、セルヒオ・マルチネス対ポール・ウィリアムスの初戦のイメージがあったのかもしれません。ダウンを奪い返すだけの余力が残っていない状態になるまで、ミゲール・コットは慎重でした。
ミゲール・コット対フロイド・メイウェザーの再戦は、めっちゃ現実味のあるマッチメイクだと思います。フロイド・メイウェザーは「世界で最も大金を稼ぐボクサー」。一方のミゲール・コットも「チケットが飛ぶように売れるボクサー」のトップ5に入ります。実際、初戦の売り上げはすごかったですもんね。試合結果はミゲール・コットの判定負けでしたが、内容はすばらしかったです。
【世界で最も大金を稼ぐ「パウンド・フォー・パウンド・キング」です】
商業的な成功を最優先するなら、フロイド・メイウェザーの残り3試合の対戦相手は、マニー・パッキャオ、ミゲール・コット(再戦)、サウル・アルバレス(再戦)が理想的です。マッチメイクとしても十分に魅力的ですね。問題は、フロイド・メイウェザー陣営が、マニー・パッキャオ戦、ミゲール・コット戦に乗り気じゃないんですよ。
フレディ・ローチが「コットが再戦すれば、メイウェザーをKOできる」と宣言した翌日、フロイド・メイウェザー・シニアが「ローチは、何を言ってやがるんだ。フロイドがKOされるわけないだろ!」と速攻で噛みついていました。相変わらずの「場外戦」ですね。あ、でも、嫌いじゃないです。
ミゲール・コットがフロイド・メイウェザーをKOできるかどうかは置いといて、もし再戦が決まれば、ミゲール・コットがフロイド・メイウェザーを初戦より苦しめる可能性は高いと考えています。ミゲール・コットはめっちゃ頭が良くて、しかも、対応力に優れたボクサーなので、再戦は、ある程度、フロイド・メイウェザーのスピードについていけると思うんですよ。
楽しみな再戦ですが、本音と言うと、フロイド・メイウェザーよりゲンナディ・ゴロフキンと戦ってほしいです。ぶっちゃけ、ミゲール・コットがロープに詰められて連打を浴び、ヒザを突いてしまうイメージが最初に浮かびました。でも、セルヒオ・マルチネス戦で披露してフットワークに激しく期待です。ミゲール・コットの「戦ってみないとわからないワクワク感」は突き抜けてるなあ。