ベイブト・シュメノフ「バーナード・ホプキンスとダーティに戦うことは絶対にない」
念願のビッグマッチを引き寄せた世界チャンピオンがクリーンファイトを宣言です!WBA世界ライトヘビー級チャンピオンのベイブト・シュメノフが4月19日(日本時間4月20日)に王座統一をかけて拳を交えるIBFチャンピオンのバーナード・ホプキンスをけん制しながら、今まで通りのクリーンファイトを貫くことを高らかに宣言しました。
「ダーティな戦い方や作戦、トラッシュトークは好きじゃないんだ。だって、私が愛するボクシングは、ルールがあるスポーツなんだよ。レフェリーの見えないところで、反則をしたり、挑発をしたりするボクサーがいるよね?でも、レフェリーに見えていないだけで、世界中のファンが会場やテレビで見てるんだ。ダーティな作戦やトラッシュトークがクールだなんて思えないよ」
「ボクシング関係者やファンはときどき『見えない反則は高等技術』って言うよね?でも、私は清く正しく戦いたい。テコンドーや空手、レスリングをはじめ、たくさんのスポーツを経験して、最後に選んだスポーツがボクシングなんだ。愛するボクシングを踏みにじるようなマネはしたくない。正々堂々と戦って、私がライトヘビー級で最強のボクサーだってことを証明するよ」
【バーナード・ホプキンス対ベイブト・シュメノフの王座統一戦のプロモです】
めっちゃまじめで、人当たりの良いベイブト・シュメノフの性格がにじみ出たコメントですね。WBA世界ライトヘビー級チャンピオンに君臨するカザフスタン出身のベイブト・シュメノフはテコンドーと空手をベースに戦う「異色のファイター」です。得意の右ストレートは破壊力抜群で、ワンパンチで相手をリングに沈めることができるハードパンチャーですね。
ベイブト・シュメノフは、バーナード・ホプキンスとボクシングが似ている部分があって「不必要なパンチ」をほとんど打たないんです。腰を沈めた構えをキープして、すり足で距離を詰め、射程距離に入ると「せいやー!」って感じでパンチを打ち込みます。無駄なパンチを打たないボクサーなので、スタミナが切れることもなく、試合終了まで強打を打ち続けることができます。
パンチが当たれば相手が倒れるわかりやすいボクシングが魅力のベイブト・シュメノフに対して、バーナード・ホプキンスは百戦錬磨の「戦う伝説」です。反則ギリギリのボクシングをしたり、リングで相手を挑発したり「必要ならダーティファイトに徹する強さ」があります。ファンが大きなブーイングをしても知らん顔できる、揺るぎないメンタルの強さは突き抜けていますね。
そんなわけで、ベイブト・シュメノフ対バーナード・ホプキンスは、対極の考え方で頂点へのぼり詰めた2人のチャンピオンが拳を交える王座統一戦と言えるかもしれません。正義を貫くベイブト・シュメノフは百戦錬磨のバーナード・ホプキンスを撃破し、世界に衝撃を与えることができるでしょうか?ベイブト・シュメノフにとって、初のビッグマッチは、波乱の展開が予想される大一番です!