ティモシー・ブラッドリーとブランドン・リオスが前日計量を無事にパス
2階級制覇の実績を誇るティモシー・ブラッドリーと2階級制覇を目指すブランドン・リオスが11月7日(日本時間11月8日)にネバダ州ラスベガスで対戦するWBO世界ウェルター級タイトルマッチが迫ってきました。どちらも前日計量を無事にパスしています!
連打と瞬発力が魅力のチャンピオンのティモシー・ブラッドリー。連打とタフネスで勝負する挑戦者のブランドン・リオス。どちらも「いい試合をして、勝つことを目指している」と勝利を宣言しています。タイプの全く違う2人のボクサーですが、試合前の意気込みは全く同じで、気持ちの強さが伝わってきますね。
王座返り咲きを果たしたチャンピオンのティモシー・ブラッドリーは2015年6月に行われたジェシー・バルガス戦で「おおお、ブラッドリーの大逆転負けじゃない?」という絶体絶命のピンチに追い込まれてしました。レフェリーがラウンド終了のゴングとラウンド終了10秒前のゴングを勘違いして、レフェリーに救われる形になった、めっちゃめずらしい最終ラウンドでしたね。
【ティモシー・ブラッドリーとブランドン・リオスが激闘を宣言しました】
そんなわけで、チャンピオンのティモシー・ブラッドリーにとって、ブランドン・リオス戦はすっきりとした形で勝利して、完全復活をアピールしたい初防衛戦です。インパクトのあるボクシングでブランドン・リオスをストップできれば、本人が希望するマニー・パッキャオ第3戦へつながるかもしれません。ブランドン・リオス戦は、オフェンスだけでなく、ディフェンスにも注目したいです。
一方、2階級制覇を目指すブランドン・リオスは2015年1月に「宿敵」マイク・アルバラードに劇的な3ラウンド終了TKO勝ちを飾り、ラバーマッチで復活をアピールしました。計量をチェックする限り、減量がめっちゃ大変な印象でしたが、持ち味のスタミナとタフネスを発揮できる展開になれば、めちゃくちゃ強いので、ティモシー・ブラッドリーのスピード封じに注目したいです。
個人的には「リオスがブラッドリーのスピードに対応できれば、馬力で一気に持っていける可能性は十分にあるよ。逆に、ブラッドリーのスピードに対応できないと、ガードの時間が増える展開になっちゃうだろうなあ。足を止めた打ち合いはリオスに分があるんで、ブラッドリーはどんな作戦で勝負するんだろう?どっちにとってもタフな試合になりそうだなあ」と激闘を期待しています。
なお、ティモシー・ブラッドリー対ブランドン・リオスが開催される同じイベントには、ロンドン五輪で金メダルを獲得した日本の村田諒太選手、北京とロンドンを連覇したWBO世界フェザー級チャンピオンのワシル・ロマチェンコも出場します。アンダーカードもめっちゃ楽しみですね。ラスベガスのファンを魅了し、主役の座に君臨するボクサーは誰だ?まもなく開幕です!