沈黙を破ったミゲール・コット!難敵のダニエル・ギールを撃破できるか?
メガマッチの布石となるのでしょうか?WBC世界ミドル級タイトルを保持する4階級制覇チャンピオンのミゲール・コットが6月6日(日本時間6月7日)に王座返り咲きを目指すダニエル・ギールと対戦する初防衛戦に向けたコメントを発表。プエルトリコのファンに勝利を約束しています。
「大型契約を結び、新しい気持ちで防衛戦ができることにワクワクしているんだ。マジソン・スクエア・ガーデンで試合をすることが多かったんだけど、ギール戦は、バークレイズ・センターだね。プエルトリコのファンがたくさんいるニューヨークで戦えることは本当にうれしいよ。ギールはタフな挑戦者だけど、ファンのみんなが喜ぶ内容で、勝利をプレゼントしたいね」
「ギール戦は1年ぶりのリングだけど、不安は全くないよ。ギールは手数が多く、休みなく攻めてくるね。だから、まずはディフェンスを大事にして、勢いに乗せないことが大事だと思う。ギールのようなタイプは、リズムに乗ると、ドンドン攻めてくるんだ。ボディブローをうまく使いながら、上下のコンビネーションを中心に強いパンチで主導権を握りたいね」
【ミゲール・コットとフレディ・ローチのコンビは旋風を巻き起こせるか?】
ニューヨークで絶大な人気を誇るプエルトリコ出身のミゲール・コットは2014年6月、WBC世界ミドル級チャンピオンのセルヒオ・マルチネスに挑戦。10ラウンドTKO勝ちを飾り、プエルトリカン初の4階級制覇を達成しました。正直なところ、ミゲール・コットがセルヒオ・マルチネスに勝てると思わなかったので、ミゲール・コットの快勝はめちゃくちゃ驚きました。
存在感をアピールしたミゲール・コットは2015年5月2日(日本時間5月3日)に若きスーパースターのサウル・アルバレスと対戦する方向で話が進んでいました。ところが、交渉が思うように進まず、さらに、フロイド・メイウェザー対マニー・パッキャオが同じ日の開催を目指し、本格的な交渉に入ったことで、ミゲール・コット対サウル・アルバレスは一気にトーンダウンしてしまいました。
管理人はミゲール・コットのファンですが、ぶっちゃけ、サウル・アルバレス戦が流れたことはすごくガッカリしました。商業的な成功を考えると、ミゲール・コットとサウル・アルバレスが、フロイド・メイウェザーの2015年9月の対戦相手にリストアップされることは確実で「よいしょ!メイウェザー再戦のチケットをかけたサバイバルマッチ」と期待していたんですけどね。
もちろん、プロボクシングはスポーツビジネスなので、ミゲール・コットが、人気ラッパーのジェイZがプロデュースするロック・ネーションと契約を結び、実質的な「終身契約」を勝ち取ったことはすばらしいと思います。ファン目線で言うと、ミゲール・コットやアンドレ・ウォードが、ロック・ネーションの「スポーツ部門の顔」になることは、やっぱりうれしいですからね。
ただ、見方によっては、大型契約を優先することで、ミゲール・コットがサウル・アルバレス戦やゲンナディ・ゴロフキン戦を回避したと思われちゃったことは否定できません。そんなわけで、ダニエル・ギール戦は、ミゲール・コットにとって、結果はもちろん、内容が問われる大事な防衛戦になりそうです。勝利を手にして、周囲の雑音をシャットアウトできるかな?