ベテランのジョニー・ゴンサレスか?ホープのゲイリー・ラッセルか?
日本のボクシングファンにもおなじみのWBC世界フェザー級チャンピオンのジョニー・ゴンサレスが3月28日(日本時間3月29日)にアメリカのネバダ州ラスベガスで2度目の世界タイトル挑戦となるゲイリー・ラッセルを迎える防衛戦が迫ってきました!楽しみな新旧対決ですね。
ジョニー・ゴンサレスは中間距離から独特のタイミングで放たれる強打が魅力の人気ボクサー。得意の左フックに加えて、右ストレートでも相手をリングに沈めることができます。接近戦になってもパンチをまとめることができて、どの距離でも「強いパンチを打ち込んで終わり」のボクシングが最高です!当たれば終わっちゃう魅力は、軽量級でも飛び抜けていますね。
一方、悲願の世界タイトル奪取を狙うゲイリー・ラッセルは、あっと言う間に距離を埋める瞬発力と回転の速い連打が魅力の若き実力者。初の世界タイトル挑戦でワシル・ロマチェンコに判定負けを喫してしまいましたが、黒星はわずかに1つだけです。2度目の世界タイトル挑戦は、真価が問われる大一番ですね。
【ジョニー・ゴンサレスの経験か?ゲイリー・ラッセルのポテンシャルか?】
33歳のジョニー・ゴンサレス、26歳のゲイリー・ラッセル。特徴を振り分けるなら、パワーと経験のジョニー・ゴンサレス、スピードと手数のゲイリー・ラッセルでしょうか?最も注目したいポイントは「距離の違い」ですね。リーチの長いジョニー・ゴンサレスに対して、ゲイリー・ラッセルはリーチが決して長いわけじゃないので、距離を埋めてパンチを打ち込もうとするはずです。
そんなわけで、ジョニー・ゴンサレスがゲイリー・ラッセルの踏み込むスピードに対応できるかどうかはすごく楽しみなポイントですね。ジョニー・ゴンサレスは独特なパンチのリズムに加えて、試合運びも独特で、序盤で「ゴンサレスは苦戦しそうだなあ」と思っていても、徐々に相手の攻撃に適応して盛り返したり、一発でひっくり返しちゃったりすることがあります。
逆も同じで、やられちゃうこともあるんですよね。振り幅の大きさが、ジョニー・ゴンサレスの魅力と言いますか、目の離せないワクワク感が人気の秘密だと思うんですよ。ちょっと目を離しちゃうと、試合が終わっちゃいますからね。ジョニー・ゴンサレスの左フックは、ゲイリー・ラッセルがめっちゃ警戒するはずなので、コンパクトで強い右ストレートに注目したいです!
一方、ゲイリー・ラッセルは、大きなパンチをもらわないように序盤を乗り越え、スピードと手数で、少しずつ主導権を握る作戦が理想的でしょうか?ジョニー・ゴンサレスはタイミングを合わせる能力に優れたボクサーなので、ゲイリー・ラッセルは攻撃のリズムに気をつけたほうがいいかもしれません。一定のリズムで飛び込むことは避けたいですね。
フェザー級は、強打のニコラス・ウォータースがWBAチャンピオン、手数のイブゲニー・グラドビッチがIBFチャンピオン、技術のワシル・ロマチェンコがWBOチャンピオンに君臨する個性的な階級です。将来の王座統一戦を含めたビッグマッチを引き寄せるボクサーは、百戦錬磨のベテランか?将来有望なホープか?いろいろな展開がイメージできる、楽しみな新旧対決です!