パンチの角度に注目!井岡一翔選手はファン・カルロス・レベコからタイトルを奪えるか
3階級制覇を目指す井岡一翔選手が4月22日に2階級制覇の実績を誇るファン・カルロス・レベコに挑戦するWBA世界フライ級タイトルマッチが迫ってきました!2度目の3階級制覇に挑戦する井岡一翔選手がどんなボクシングを披露してくれるか、めっちゃ楽しみですね。
井岡一翔選手は2014年5月、3階級制覇をかけて、IBF世界フライ級チャンピオンのアムナット・ルエンロエンに挑戦しました。結果は、無念のプロ初黒星。アムナット・ルエンロエンの緩急をつけた変則的なボクシングに持ち味を消されてしまった印象でした。でも、再起後は連勝を続け、見事なカムバック。約1年ぶりに、3階級制覇をかけて世界タイトルマッチのリングへ登場します。
一方、チャンピオンのファン・カルロス・レベコは、フライ級タイトルを8度も防衛しているアルゼンチンの強豪。強打と連打が融合した好戦的なボクサーで、プロ唯一の黒星は、ライトフライ級時代に敵地フランスでブライム・アスロウムに喫した12ラウンド判定負けだけです。フライ級へ転向後は一度も負けたことがありません。思いきりのいい攻撃が魅力ですね。
ボクシングファンの皆さんがご存知のように、ファン・カルロス・レベコはめっちゃ強いです。でも、ボクシングの相性を考えると、井岡一翔選手がプロ初黒星を喫したアムナット・ルエンロエンより戦いやすいと考えています。アムナット・ルエンロエンは長いリーチからフリッカー気味の左ジャブと右ストレートを打ち込む変則型のテクニシャン。しかも、クリンチがうまいです。
正攻法の井岡一翔選手にとって、戦いづらい相手だったと思うんですね。でも、ファン・カルロス・レベコは真っ向から勝負してくる、わかりやすいタイプです。突進するだけじゃなくて、相手が出てきたら距離をキープして、強烈なオーバー・ハンド・ライトを狙うボクシングもできるわけですが、正攻法のテクニック勝負、ボクシング勝負に持ち込みやすい要素がそろっています。
そんなわけで「井岡選手はスピードとテクニックを駆使して、序盤からプレッシャーをかけたいなあ。レベコのガードは高いけど、ブロッキングがめっちゃうまいわけじゃないんで、角度を変えながらコンパクトなパンチを上下に打ち分けたいよ。左ジャブでブロックを意識させながら、右ストレート、アッパー、左ボディブローで主導権を引き寄せたい!」と激しく期待しています。
おそらく、ファン・カルロス・レベコは敵地開催を考慮して、立ち上がりから、いつもより強めに出てくると思うんですね。パンチを当てながらリズムを作って、ギアを上げていくタイプなので、井岡一翔選手はできるだけパンチを空振りさせながら、リズムを崩したいなあ。
井岡一翔選手とファン・カルロス・レベコのスタイルを考えると、序盤からシビれる攻防が続くと思いますが、着実にポイントを積み重ねて、3階級制覇を達成してほしいです。立ち上がりの主導権争いに注目しながら、4月22日は、みんなで井岡一翔選手を応援しましょう!