三浦隆司選手のディフェンスに注目!4度目の防衛戦でビリー・ディブを圧倒できるか?
WBC世界スーパーフェザー級チャンピオンの三浦隆司選手が、2階級制覇を目指すビリー・ディブを迎える4度目の防衛戦が迫ってきました。開催日は5月1日。4月に続き、5月もファン待望の世界タイトルマッチが盛りだくさんですね。いやー、テンション上がるなあ。
強烈な左ストレートを武器に防衛を重ねるサウスポーの三浦隆司選手。打ち出したら止まらない連打が魅力のビリー・ディブ。左右の構えは違いますが、三浦隆司選手もビリー・ディブも好戦的なボクサーです。かみ合うと名勝負になる可能性を秘めたタイトルマッチですね。
三浦隆司選手がビリー・ディブと対戦することを教えてもらって、最初に頭に浮かんだことは「将来を考えた、すばらしいマッチメイクじゃない?ディブは強気の連打が出ると、めちゃめちゃリズムに乗ってくるんで、三浦選手の左ストレートはもちろん、ディフェンスがカギを握る試合になりそうだね。リスキーな挑戦者を選んできたなあ」でした。
アメリカ人やメキシコ人の友人から「日本のボクサーで誰が強いの?」と聞かれたら、いつも「右のエースがタカシ・ウチヤマで、左のエースがシンスケ・ヤマナカだよ。将来のエースがナオヤ・イノウエ。あとね、名勝負を期待するなら、タカシ・ミウラの右に出るボクサーはいないよ。ほかにも強いボクサーはいるけど、4人の世界チャンピオンを覚えてほしいなあ」と答えています。
階級やファイトスタイルを考えると、個人的には「アメリカで一番人気が出るボクサーは三浦選手じゃないかな?」と思っています。三浦隆司選手は「倒し倒されの激闘」が多くて、しかも、最後に豪快に倒して勝てる強打者です。北中米のファンが興奮する要素が詰まっています。本能的に打ち合うファイトスタイルは、アメリカのファンにストレートに伝わると思うんですね。
一方で、激闘型の三浦隆司選手のボクシングは「倒されるリスクが高いスタイル」であることも否定できません。そんなわけで、三浦隆司選手が語っているように「ディフェンスの強化」は長期政権を築くための大きなポイントになりそうです。実際、前回のエドガル・プエルタ戦は、ディフェンスのよさが目立ちました。試合後の顔面がめっちゃきれいでしたね。
三浦隆司選手がアメリカで試合をするかどうかは別にして「打たせずに勝つボクシング」へシフトしている流れは最高です!三浦隆司選手の魅力と言えば「ボンバーレフト」の異名を持つ強烈な左ストレート。パンチをもらわなければ「ボンバーレフト」の威力を保ったまま試合を進めることができるので、対戦相手はめちゃめちゃ嫌ですよ。終盤でも倒せますから。
そんなこんなで、ビリー・ディブ戦は「理想は先手で攻めて、後手に回らせたい!でも、ディブは必ず反撃してくるんで、決定打を許さず、巻き込まれないように注意したいなあ。三浦選手の進化が見える防衛戦になりそうだよ」と期待しています。代名詞の「ボンバーレフト」だけでなく、ディフェンスにも注目して楽しみたい4度目の防衛戦です!