マニー・パッキャオの闘争本能はフロイド・メイウェザーの執念を上回れるか?
2014年11月、6階級制覇チャンピオンのマニー・パッキャオは全勝のクリス・アルジェリから6度のダウンを奪う快勝で、復活をアピールしました。試合後「アルジェリには申し訳ないけど、次元が違う強さだったね。完全復活まで、あと一歩だよ」と圧倒的な強さに興奮しながら、夢のフロイド・メイウェザー戦を期待。2015年に入り、ファン待望のドリームマッチが決定しました。
「マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーの決定的な違いをひとつだけピックアップしてください」と質問されたら、あなたは何と答えるでしょうか?管理人なら迷わず「リング上の優しさ」と答えます。優しさゆえに無用な追撃をためらってしまう「フィリピンの英雄」マニー・パッキャオ。一方「完全無欠の王様」フロイド・メイウェザーは非情な攻撃で勝利を最優先してきました。
いつの時代も「優しさはヒーローの絶対条件」です。そんなわけで、マニー・パッキャオがリングの上で見せる優しさは、ファン目線で言うと、めちゃくちゃ共感できます。ただし、今回のフロイド・メイウェザー戦に限って言うと「パッキャオは優しさを封印して、荒々しさを取り戻してほしい。闘争本能を解き放って、メイウェザーに襲いかかってほしいなあ」と期待しています。
【白熱する応援合戦!各国のセレブリティもパッキャオ対メイウェザーに大興奮です】
4月に入って、アメリカとメキシコでは、ボクシング界のレジェンドと現役のスーパースターが、ドリームマッチの試合予想をするコーナーが盛んにオンエアされています。特に印象に残っている予想が、マニー・パッキャオが拳を交えた「メキシコの三銃士」マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスの試合予想です。
3人とも「パッキャオの負け」を予想していました。理由がめっちゃ興味深くて「パッキャオは闘争本能を失ってしまったから」です。確かに、マニー・パッキャオが、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスを撃破して「パックマンの快進撃」を続けていた頃は、動物的な闘争本能を解き放って、対戦相手に襲いかかっていました。
マニー・パッキャオの左ストレートがヒットすると、ダウンした対戦相手が、なぜか「体育座り」になって途方に暮れるシーンを何度も目にしました。不思議だったので、母校の心理学の教授に教えてもらったところ、動物の世界で、体を丸める行為は「降伏」を意味するそうです。もちろん、偶然ですが、無意識のうちに「体育座り」になる偶然が、当時はすごくおもしろかったなあ。
もしかすると、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスの予想は当たっているのかもしれません。でも、素人ファンは「パッキャオは闘争本能を失ったわけじゃなくて、モチベーションを失っただけじゃないかな?最強のライバルと対戦することで『スーパーパックマン』に変身してほしい」と「英雄の最後の進化」を期待しています!
世界中のファンから愛される心優しき「ピープルズ・チャンピオン」マニー・パッキャオ。心から切望した世紀の大一番で動物的な闘争本能を取り戻し「完全無欠のディフェンスマスター」フロイド・メイウェザーを捕まえることができるでしょうか?マニー・パッキャオが電光石火の左ストレートで、フロイド・メイウェザーを「体育座り」させるシーンを見てみたい!
テレビ視聴の詳細 |
|