マニー・パッキャオの攻撃はフロイド・メイウェザーの2つのL字を突破できるか?
6階級制覇チャンピオンのマニー・パッキャオと5階級制覇チャンピオンのフロイド・メイウェザーが激突する世紀の大一番が、いよいよ2週間後に迫ってきました。フロイド・メイウェザーが両雄の対戦を発表して2か月。ボクシングを観戦するようになって、ボクシングの話題がこれだけ日常会話に登場したことはありません。単純に「楽しくてたまんない!」です。
アメリカでも日本でも絶大な人気を誇るマニー・パッキャオ。アメリカでも日本でもファンだけでなく、アンチも多いフロイド・メイウェザー。管理人の周りに限って言いますと、日本の友人の9割がマニー・パッキャオを応援しています。さらに、アメリカの友人の7割が、アメリカ出身のフロイド・メイウェザーではなく、フィリピン出身のマニー・パッキャオを応援しています。
マニー・パッキャオ対フロイド・メイウェザーは、マニー・パッキャオが「ベビーフェイス」、フロイド・メイウェザーが「ヒール」という超わかりやすいイメージです。そんなわけで、皆さんの周りでも「パッキャオ、メイウェザーに勝ってくれ」という声が多いのではないでしょうか?どこへ行っても、マニー・パッキャオに対する期待感がガンガン伝わってきます!
【マニー・パッキャオはフロイド・メイウェザーのディフェンスを攻略できるか?】
爆発的な攻撃力を誇るマニー・パッキャオ。芸術的なディフェンスを誇るフロイド・メイウェザー。世界中の強豪を飲み込んできた「パックマン」マニー・パッキャオが、再びファンを熱狂させるためには「天才」フロイド・メイウェザーの「鉄壁のディフェンス」を攻略しなければなりません。フロイド・メイウェザーと過去に対戦した47人のボクサーは誰も攻略できませんでした。
フロイド・メイウェザーは、ディフェンスで「2つのL字」を使い分けます。まずは代名詞の「L字ガード」。右ガードだけを上げ、左ガードを下げて戦うフロイド・メイウェザー独特の構えです。右ガードを常に上げることで、死角から飛んでくる相手の左フックを防ぎながら、意識を左サイドの攻撃をだけに集中させ、ボディワークとショルダーブロックでパンチを回避します。
続いて「L字ムーブメント」。相手の最初のパンチに合わせて大きくステップバックし、相手が踏み込んで次のパンチを打とうとする直前に左右へ大きく逃げるフロイド・メイウェザー独特のステップワークです。フロイド・メイウェザーが「L字ムーブメント」を使うと、対戦相手が空回っているように見えてしまいます。闘牛士が猛牛の突進をヒラリをかわすイメージに近いでしょうか?
相手が襲ってくると、人間は本能的に後ろへよけよう(後ろへ逃げよう)とする習性があります。最初から左右によける習性がないので、サイドステップはトレーニングの賜物(たまもの)です。フロイド・メイウェザーは「下がって、横へ逃げる」の「L字の動作」が誰よりも速いボクサー。加えて「後ろ、後ろ」へ下がらないスピードスターなので、誰よりも捕まえにくいボクサーです。
一方、マニー・パッキャオは後ろへ逃げる対戦相手を「踏み込んで攻撃、踏み込んで二段攻撃、踏み込んで三段攻撃」で倒してきた「電光石火のチェイサー」。絶好調のマニー・パッキャオに追いかけられて、逃げ切ったボクサーはひとりもいません。強打と連打を浴びてリングに沈むか、12ラウンド一方的にパンチを浴び続けて顔面が大きく腫れるかのどちらかです。
夢の大一番でKO勝利を宣言しているマニー・パッキャオ。フロイド・メイウェザーを追い詰め、得意の左ストレートを叩き込めるでしょうか?電光石火のステップインを誇るマニー・パッキャオか?時空を超越するスピードを駆使するフロイド・メイウェザーか?ファン待望のドリームマッチは攻守のスピードに注目すると、さらに楽しめるかもしれませんね。答えまで、2週間を切りました!
テレビ視聴の詳細 |
|