初防衛なるか?バーメイン・スティバーンの真価が問われるデオンテイ・ワイルダー戦
決意の防衛宣言です!WBC世界ヘビー級チャンピオンのバーメイン・スティバーンが1月17日(日本時間1月18日)に全勝チャレンジャーのデオンテイ・ワイルダーを迎える初防衛戦に向けたコメントを発表。世界中のファンが注目するビッグイベントに出場する喜びを語りました。
「ラスベガスで初防衛戦を行うことができて本当に幸せだよ。過去の試合とは比べものにならない規模のビッグマッチだね。過去の試合を乗り越えたおかげで、世界チャンピオンになることができて、ビッグイベントに出場するチャンスがめぐってきたんだ。初防衛戦もやることは変わらない。ワイルダーにパンチを叩き込んで、リングに沈めるだけだ」
「ワイルダーがおしゃべりなことは別に気にならないよ。ボクシングは、おしゃべりやダンスのうまさで勝敗が決まるスポーツじゃない。好きにさせておけばいいよ。アイツの性格なんだろ?ただ、WBC世界ヘビー級タイトルを甘く見ることは許されない。32戦全勝32KO?オレと戦う日がアイツにとって『審判の日』になるね。おしゃべりなワイルダーをリングで黙らせる日が楽しみだよ」
【注目の初防衛戦!バーメイン・スティバーン対デオンテイ・ワイルダーのプロモです】
バーメイン・スティバーンの自信が伝わってくるコメントですね。WBC世界ヘビー級チャンピオンのバーメイン・スティバーンは、いつも落ち着いた口調で、あまり感情的にならないタイプの物静かなボクサーです。一方、デオンテイ・ワイルダーは、陽気なトラッシュトーカー。対照的な性格の両雄のインタビューをチェックするだけで、めちゃめちゃおもしろいですね。
バーメイン・スティバーンとデオンテイ・ワイルダーはどちらも攻撃が大きな魅力です。2人ともわかりやすいヘビー級のボクサーですね。単発の破壊力はデオンテイ・ワイルダーが上回っていると思うのですが、バーメイン・スティバーンのパンチも当たれば倒れる威力なので、攻撃に関して言うと「破壊力より的中率がポイントになるかな?」と考えています。
個人的に最も興味深いポイントは「スティバーンがどんな作戦で距離の違いを埋めるのかな?」です。バーメイン・スティバーンはブロックが柔らかくて、パンチを吸収しながら距離を詰めることができるタイプだと思うのですが、果たして、KO率100%のデオンテイ・ワイルダーのパンチに耐えたり、威力を逃したりしながら、射程圏内まで接近することができるでしょうか?
応援しているだけの素人ファンは「距離を詰めないと、スティバーンは苦しいよね?」と簡単に言葉にして(活字にして)しまいます。でも、実際、デオンテイ・ワイルダーの懐へ飛び込んだり、距離を詰めたりするプロセスは、想像を絶する勇気や決断力、行動力が必要なことは間違いありません。
ブロックの上からでもパンチを効かせることができるデオンテイ・ワイルダーにノーダメージで近づくことは、限りなく不可能に近い作業です。だからこそ、バーメイン・スティバーンの作戦をすごく楽しみにしています。バーメイン・スティバーンがダメージを最小限に抑えながら距離を詰める回数が増えれば、デオンテイ・ワイルダーが崩れ落ちるシーンも十分にありそうですね。
遅咲きの世界チャンピオンが最強のチャレンジャーを迎える試練の初防衛戦。バーメイン・スティバーンは35歳で手に入れた世界チャンピオンベルトを守りぬくことができるでしょうか?両雄の勝ちたい気持ちが真っ向からぶつかり合う激闘になるかもしれませんね。久しぶりの「熱いヘビー級バトル」を観戦できるとうれしいなあ。KO必至の強打者対決です!