内山高志選手と三浦隆司選手の王座統一戦は夢を与える最高の日本人対決

挑戦者に何もさせず10度目の防衛に成功したWBA世界スーパーフェザー級チャンピオンの内山高志選手。衝撃のKO劇で4度目の防衛に成功したWBCチャンピオンの三浦隆司選手。2015年5月にそれぞれ防衛戦を行った2人の日本人チャンピオンは「他団体の世界チャンピオンか、世界チャンピオン経験者じゃないと太刀打ちできないよ」と思ってしまう圧倒的な強さを誇示しました。

内山高志選手は、プロ10戦目で世界タイトル奪取を狙うジョムトーン・チューワッタナをわずか2ラウンドでリングに沈めました。ジョムトーン・チューワッタナは自信満々だったわけですが、内山高志選手が「上には上がある」にピッタリの内容で、全勝チャレンジャーの野望を粉砕（ふんさい）。10度目の防衛戦を観戦した率直な感想は「あ！終わっちゃった」でした。

一方、三浦隆司選手は、2階級制覇を目指すビリー・ディブを超攻撃的なボクシングでリングに沈めました。狙いすました「ボンバーレフト」が決まった瞬間「勝った！続行は無理でしょ」と確信できる衝撃のKO防衛。抜群の安定感を誇る内山高志選手。進化を続ける三浦隆司選手。初対決から4年の月日が流れ、待望の再戦は「究極の日本人対決」「究極の王座統一戦」へ昇華しました。

両雄の初対決は2011年1月。WBA世界スーパーフェザー級チャンピオンに君臨する内山高志選手が、悲願の世界タイトル奪取を目指す三浦隆司選手の挑戦を受ける3度目の防衛戦でした。結果は、内山高志選手の8ラウンド終了TKO勝ち。しかし、三浦隆司選手が3ラウンドにダウンを奪い、当時、全勝の快進撃を続けていた内山高志選手を苦しめるスリリングな日本人対決でした。

美しいドラマが生まれた内山高志選手と三浦隆司選手の激闘をもう一度観戦したいと熱望するボクシングファンの皆さんはたくさんいらっしゃると思います。管理人も「内山選手と三浦選手の再戦は絶対に観戦したいなあ」と激しく期待。両雄が同じ階級のチャンピオンに君臨し、圧倒的な強さで防衛を重ねているので、遅かれ早かれ、再戦は実現すると信じています。

ただ、ファン目線で言うと「今がベストのタイミング」とは断言できないかもしれません。強い日本人の世界チャンピオンが2人も同じ階級にいるわけですから「まずは他団体のベルトを統一して、日本人ボクサーの強さを世界にアピールしてほしいなあ。それから3本、または4本のベルトをかけた日本史上初の王座統一戦が実現すると最高だよね」と欲張りたい気持ちが芽生えています。

両雄の強さを見せつけられると「究極の王座統一戦がいいなあ。内山選手と三浦選手の再戦は、たくさんのファン、ボクサー、関係者に夢を与える舞台で実現してほしい！」と思っちゃうんですよね。内山高志選手と三浦隆司選手の実績や功績を考えても「最高の舞台」がふさわしいことは間違いありません。日本列島が揺れる熱い王座統一戦が今から楽しみです！