サミュエル・ピーターとビタリ・クリチコの戦績
チャンピオン | サミュエル・ピーター(アメリカ) 戦績:31戦30勝23KO1敗 |
挑戦者 | ビタリ・クリチコ(ウクライナ) 戦績:37戦35勝34KO2敗 |
管理人の予想はビタリ・クリチコのKO勝ち
待ちに待ったボクサーの再起戦です。元世界ヘビー級チャンピオンのビタリ・クリチコが4年ぶりにリングに帰ってきます。再起戦でいきなりWBC世界ヘビー級タイトルに挑戦するんです。しかも、チャンピオンは「ナイジェリアの悪夢」の異名を持つヘビー級屈指の強打者、サミュエル・ピーター!早くゴングが鳴らないかと今からワクワクしています。
21世紀が幕を開けた2001年、ヘビー級は3人のボクサーを中心に輝きを放っていました。実力ナンバーワンのレノックス・ルイス、人気ナンバーワンのマイク・タイソン、そして一部ではルイス、タイソンより評価が高いビタリ・クリチコ。当時は「ヘビー級チャンピオンこそ、最強のボクサー」だったのです。あれから8年、「強いヘビー級ボクサー」は姿を消し、「上手いヘビー級ボクサー」が次々とチャンピオンベルトを奪取しました。ただ一人、サミュエル・ピーターを除いて。
一体何年ぶりでしょうか?すぐに思い出せないほど久しぶりの「強いヘビー級ボクサー同士の世界タイトルマッチ」。これこそ、世界中のボクシングファンが待ち望んだ「ヘビー級のタイトルマッチ」ですよ。管理人は現役のヘビー級ボクサーでピーターが一番好きです。ヘビー級では、他のボクサーを「周回遅れ」にするほど応援しています。しかし、ビタリ・クリチコも好きなんです。うーん、困りましたね。
さて、試合予想ですが、管理人はビタリ・クリチコのKO勝ちを予想します。ピーターは決して打たれ強いボクサーではありませんし、スタミナがあるとも言えませんので、もしピーターが勝つとしたら、ピーターのスタミナが切れる前、つまり序盤から勝負に出てKOするしかないような気がします。左ジャブの突き合いをしては懐の深いビタリ・クリチコに勝てないので、左右のフックをいかにビタリ・クリチコの顔面にヒットさせるかがポイントなのですが、ビタリ・クリチコが倒れるシーンが想像できないんです。ルイスとタイソンはKO負けの経験がありますが、ビタリ・クリチコの2敗はいずれも負傷によるTKO負けですからね。
逆に、ピーターが倒されるシーンばかりが頭に浮かびます。序盤は左を突いて距離を測り、中盤以降に右ストレートで仕留めるビタリ・クリチコお得意のパターンです。ビタリ・クリチコの左ジャブは威力、スピードともに申し分なく、左ジャブだけでピーターにダメージを与えることも十分考えられます。さらに、この試合に限れば、ピーターが得意とする左フックが届くポジションが一番危ないですからね。4年間のブランクはありますが、コンディションに問題なければ、ビタリ・クリチコのペースで試合が進みそうです。
個人的にはピーターが勝って、弟のウラディミール・クリチコと統一戦を行うと、ヘビー級が活性化されておもしろいと思うのですが、いずれにしても判定決着はなさそうですね。どちらのパンチがクリーンヒットしても倒れますよ。ヘビー級の原点とも言える「パワー対パワー」の対決。世界中のボクシングファンが注目する今年一番のヘビー級タイトルマッチを制して、ベビー級戦線の主役に躍り出るのはピーターか、それともビタリ・クリチコか?めちゃめちゃ楽しみです。
テレビ放送日時 | 2008年10月13日(月)午後8時からWOWOWでOA |