ヘビー級頂上対決の試合予想はウラディミール・クリチコの判定勝ち
3本のベルトを持つ「ヘビー級の覇者」ウラディミール・クリチコと全勝チャンピオンのアレクサンデル・ポベトキンが激突するドリームマッチまで、12時間を切りました!世界中のボクシングファンが待ちに待った対決がまもなく実現しますね。めっちゃ楽しみです!
ウラディミール・クリチコ対アレクサンデル・ポベトキンの試合予想ですが、ウラディミール・クリチコの判定勝ちを予想したいと思います。ウラディミール・クリチコが左ジャブと右ストレートでアレクサンデル・ポベトキンを突き放し、シャットアウトする展開が頭に浮かんでいます。
ウラディミール・クリチコ対アレクサンデル・ポベトキンで、最も注目しているポイントは「ポベトキンがどのタイミング、どのラウンドで勝負に出るのか」です。懐の深いウラディミール・クリチコに対して、アレクサンデル・ポベトキンがパンチを当てるためには、どこかで勝負する必要があり、勝負のタイミングがいつなのかに注目しています。
アレクサンデル・ポベトキンは、ウラディミール・クリチコに比べて、一撃のパワーやリーチで劣っていますが、パンチのスピードと連打を兼ね備えたヘビー級ファイターなので「もしポベトキンが射程圏内に飛び込めたら、パンチを当てられる可能性は十分にあるんじゃないかな?一撃のパワーこそ、クリチコに劣るけど、倒すだけの破壊力はあるんで、楽しみだなあ」と期待しています。
個人的に、期待感だけを考えると「デビッド・ヘイの次に、可能性があるんじゃないかな?」と思っています。ウラディミール・クリチコがレイモン・ブリュスターに負けたときと同じような展開で、アレクサンデル・ポベトキンが後退しようとするウラディミール・クリチコにフックを当てるイメージも浮かんでいます。
ただし、リーチで劣っているアレクサンデル・ポベトキンがフックを当てるためには、ウラディミール・クリチコの左ジャブをかいくぐるか、ブロックしながら距離を詰めることが大前提です。ウラディミール・クリチコの懐の深さはナンバーワンですからね。
素人ファンの貧弱な分析力では「ポベトキンがクリチコの左ジャブをかいくぐったり、パンチをブロックしたりして距離を詰めるイメージがどうしても浮かばないなあ」が正直なところです。パンチが当たりそうな雰囲気はあるんですよ。でも、アレクサンデル・ポベトキンがウラディミール・クリチコの懐に飛び込むプロセスのイメージが浮かばないので、困ってしまいます。
レイモン・ブリュスターに負けた2004年から9年。ウラディミール・クリチコは長い年月をかけて「完成形」へ進化しました。「左手だけで試合をコントロールできるヘビー級ボクサー」という新しいスタイルを確立し、盤石の防衛を重ねています。
ウラディミール・クリチコがアレクサンデル・ポベトキンの攻撃を警戒して、慎重に戦った結果、ウラディミール・クリチコの12ラウンド判定勝ちが真っ先に頭に浮かんだ試合予想ですが、ウラディミール・クリチコが左ジャブと右ストレートでアレクサンデル・ポベトキンを圧倒する展開になると、アレクサンデル・ポベトキンがリングに沈む可能性もありそうですね。
逆に、アレクサンデル・ポベトキンが、ウラディミール・クリチコの懐に飛び込む場面が増えれば「うそっ!」と叫んでしまう展開が待っているかもしれません。個人的に、パンチのスピードだけを考えると、アレクサンデル・ポベトキンのほうが速いと思うんですよ。アレクサンデル・ポベトキン陣営の「距離の違いを埋めるための作戦」に興味津々です!
もしアレクサンデル・ポベトキンがベストショットを叩き込んだ場合、または、ウラディミール・クリチコのスタミナが切れた場合、ウラディミール・クリチコが最後まで持ちこたえられない気がするので、アレクサンデル・ポベトキンが勝つなら、判定ではなく、KO勝ちが濃厚だと予想しています。
いずれにしても「両者の距離が試合の流れを左右する展開」になりそうな雰囲気です。KO決着であれ、判定決着であれ、ワンサイドになりそうな気がするのですが、結果はいかに?もしアレクサンデル・ポベトキンが勝てば「大型化するヘビー級ボクサー攻略法の教科書」の第1章に掲載される「お手本」になるかもしれませんね。
ついに拳を交える2人のヘビー級チャンピオン。オリンピックで金メダルを獲得後、プロのリングでも頂点をつかんだ両雄の激突は、世界中のボクシングファンが驚く結末となるのでしょうか?2013年10月に考えられる「ヘビー級最高のカード」はまもなく運命のゴングです!