アンドレ・ウォードの試合予想はフロイド・メイウェザーの判定勝ち
全勝の「神の子」が選んだ勝者は、同じく全勝の「天才」でした!「スーパーミドル級最強」の呼び声が高いアンドレ・ウォードが、フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスの試合予想を求められ、フロイド・メイウェザーの12ラウンド判定勝ちを予想しました。
「メイウェザーの判定勝ちが最も確率の高い予想だろうね。カネロ(サウル・アルバレスのニックネーム)を過小評価しているわけじゃないけど、トップレベルのボクサーと対戦した経験がまだまだ足りないと思うんだ。まだメイウェザーに勝てるレベルに達してないと思うよ」
「しかも、今回の試合は、契約体重だよね。体が大きくなっているカネロにとって、さらに減量をすることは楽じゃないよ。減量がうまくいかない場合は、全く実力を発揮できない可能性もあると思うんだ。カネロのコンディションによっては、メイウェザーのKO勝ちもあるんじゃないかな?」
アンドレ・ウォードの冷静な試合予想に「なるほど!」とうなずきながら、インタビューをチェックしてしまいました。オリンピックの金メダリストで、プロのリングでも全勝の快進撃を続けるアンドレ・ウォードは、リングで戦いながら、HBOのテレビ解説も担当しています。
普段から試合予想を求められることが多いアンドレ・ウォードが、フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスの試合予想で指摘したポイントは2つです。ひとつは「トップレベルのボクサーとの試合経験」。もうひとつは「契約体重」です。
アンドレ・ウォードによると、サウル・アルバレスが手にした「最大の勝利」は2013年5月のオースティン・トラウト戦の白星。「2番目に大きな勝利」は2012年5月のシェーン・モズリー戦の白星です。いずれも12ラウンド判定勝ちでした。
【Photo:Showtime】
アンドレ・ウォードは「モズリーのことはリスペクトしているけど、全盛期を過ぎた感は否定できないよね」とコメント。「カネロがトップレベルのボクサーと試合をした経験はトラウト戦だけ」と指摘し、サウル・アルバレスの経験不足を懸念しています。
個人的に、すごく興味深かったコメントが「契約体重」です。アンドレ・ウォードは2012年9月にライトヘビー級からスーパーミドル級へ下げて挑戦してきたチャド・ドーソンと対戦し、減量苦に苦しんだチャド・ドーソンを目の前に完璧なTKO勝ちを飾っています。
ライトヘビー級のタイトルを保持していたチャド・ドーソンが全く力を発揮できない試合でした。「契約体重」の難しさを実感しているアンドレ・ウォードのコメントに「うんうん、カネロのコンディションは最大の不安要素だよね」と思い切りうなずいてしまった試合予想でした。「神の子」の予言は的中するかな?