試合予想はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアの判定勝ち

大論争となった初戦から5か月。完全復活を目指すフリオ・セサール・チャベス・ジュニアとリベンジに燃えるブライアン・ベラが再戦で激突します。勝ったボクサーが世界タイトル挑戦を引き寄せる、お互いのプライドをかけた因縁のリマッチです。

フリオ・セサール・チャベス・ジュニア対ブライアン・ベラの再戦の試合予想ですが、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの判定勝ちを予想したいと思います。パワーとサイズで上回るフリオ・セサール・チャベス・ジュニアがラウンドが進むにつれてブライアン・ベラを押し返す場面が増え、大激戦の末、判定で再び勝利する展開が頭に浮かんでいます。

フリオ・セサール・チャベス・ジュニア対ブライアン・ベラの再戦で最も注目しているポイントは「チャベス・ジュニアの立ち上がりの作戦」です。もっと突き詰めて言うと「チャベス・ジュニアが本来のインファイトで勝負するのか、初戦で見せたアウトボクシングで勝負するのか」に注目しています。インファイトで勝負した場合は、立ち上がりから乱打戦になるかもしれませんね。

フリオ・セサール・チャベス・ジュニアは体格的に恵まれていますが、打ち合いが大好きなファイター。打たせながら距離を詰めて、パワフルなパンチを上下に打ち分けて、大激闘を勝ち抜いてきた実績があります。幼い頃から目にしてきた父親ゆずりのファイトスタイルが「伝説の後継者」の人気を支えていることは間違いありません。

2013年9月に行われたフリオ・セサール・チャベス・ジュニアとブライアン・ベラの初戦は、出場停止処分の明けたフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが1年2か月ぶりにリングへ上がった再起戦でした。ブランクの影響でしょうか？スロースターターのフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが、いつも以上にエンジンのかかりが遅かった印象を受けました。

エンジンのかかりが遅いだけでなく、迷いながら戦っていた感じだったんです。そんなわけで、序盤はブライアン・ベラに完全に主導権を握られてしまいました。素人ファンの分析で恐縮ですが、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの良さは「打たれても必ず打ち返して、プレッシャーを与え続けること」だと思います。最終的に、相手が根負けしちゃいますもんね。

初戦はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが序盤にダメージを与えられなかった影響で、大接戦になりましたが、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが立ち上がりからブライアン・ベラの攻撃を受け止め、応戦する展開になれば、パワーとタフネスで上回るフリオ・セサール・チャベス・ジュニアがラウンドが進むにつれてペースを握り、押し切る可能性が高いと予想しています。

逆に、ブライアン・ベラは、初戦と同じく序盤のダメージを最小限に抑えながら、後半勝負に持ち込みたいところです。初戦は中盤に入り、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの強打を浴びちゃいましたが、クリーンヒットを回避することができれば、手数と連打で主導権を奪い、勝利を手にする可能性は十分にあると思います。再戦は地元開催なので、リベンジの絶好のチャンスです！

特に、初戦のように、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが迷いながらアウトボクシングをした場合、ブライアン・ベラに大きなチャンスがあると予想しています。フィジカルの強さを考えると、ブライアン・ベラは、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアがガンガン攻め込んでくるほうが嫌だと思うんですよ。ポイントをリードして後半へ折り返すことが勝利の絶対条件になるかな？

初戦はキャッチウエイト（契約体重）が何度も変更され、めっちゃ気の毒だったので、正直なところ、再戦もブライアン・ベラを応援しているんですけど、再戦はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアがバッチリとコンディションを整えてきたので、両雄の相性を考えて、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの判定勝ちを予想したいと思います。ファイター対決の結果はいかに？

繰り返された契約体重の変更とブーイングが渦巻いた採点結果が大論争の引き金となった初戦から5か月。初戦の戦いを踏まえて、勝利を呼び込むボクサーは、完全復活を誓うフリオ・セサール・チャベス・ジュニアでしょうか？それとも、悲願の世界タイトル挑戦を引き寄せたいブライアン・ベラでしょうか？大論争となった因縁の再戦は、まもなく決着のゴングです！