5階級制覇なるか?試合予想はノニト・ドネアのKO勝ち
5階級制覇を目指すノニト・ドネアが5月31日にWBA世界フェザー級チャンピオンのシンピウェ・ベチェカに挑戦する注目のタイトルマッチが直前に迫ってきました!軽量級を代表するスーパースターのノニト・ドネアが5階級制覇をかけて初登場となるマカオのリングに上がります。
ノニト・ドネア対シンピウェ・ベチェカの試合予想ですが、ノニト・ドネアのKO勝ちを予想したいと思います。経験とテクニックで上回るノニト・ドネアが、フットワークのスピードを生かして、リーチの長いシンピウェ・ベチェカの懐へ飛び込み、最後は左フックでフィニッシュするシーンが頭に浮かんでいます。スピードの差が勝敗を分けそうな気がしますが、どうでしょう?
ノニト・ドネア対シンピウェ・ベチェカの試合で、最も注目しているポイントは「ノニト・ドネアが本来のリズムとスピード、コンビネーションを駆使したボクシングを取り戻せるかどうか」です。シンピウェ・ベチェカを応援している皆さん、大変申し訳ございません。両雄の技術や相性を考えると、ノニト・ドネアが本来のボクシングを取り戻すことができれば「勝負あり」と予想しています。
【ノニト・ドネアはシンピウェ・ベチェカ戦で本来のボクシングを取り戻せるでしょうか?】
圧巻のスピードと多彩なコンビネーションで4階級制覇を達成し、世界的な人気を確立したノニト・ドネア。世界中のファンから「軽量級のスーパースター」として認められるノニト・ドネアですが、気がかりなことがあるとすれば、ギジェルモ・リゴンドー戦、ビック・ダルチニャン再戦の大味な内容です。どちらも強引にKOを狙い、大振りが目立ったノニト・ドネアらしくない試合でした。
素人ファンのイメージで恐縮ですが、左ジャブを突きながら距離をチェックし、ポジションを変えながら「最もパンチが当たりやすい距離や角度を読み切る能力」こそ、ノニト・ドネアの強さを支えていると思います。「スピード豊かなフットワークから生み出されるリズム」と「左ジャブを中心に組み立てる丁寧な試合運び」がノニト・ドネアの出来を知るバロメーターと言えるかもしれません。
バンタム級時代のノニト・ドネアは、パンチと動きのスピードがめちゃめちゃ速くて、素人ファンの目で追うことができませんでした。みんなで試合を観戦しながら「あ、倒しちゃった!最後は何が当たったの?」って、格闘家や専門家の友達に教えてもらっていました。ノニト・ドネアが輝いた瞬間、試合が終わっていたんです。まさに「フィリピンの閃光」ですね。
でも、特に最近の2試合は、素人ファンの目で追えるくらい大味な内容でした。ギジェルモ・リゴンドー戦もビック・ダルチニャン再戦もパンチが「スパン!」って感じではなく「ドスン!」って感じでした。ノニト・ドネアは本来、パンチのキレとタイミングで倒すKOアーティストだと思いますが、最近は、リードパンチを省略して、強引にKOを狙う試合運びが目立ちます。
KOに強いこだわりを持っているノニト・ドネア。階級を上げ、対戦相手の耐久力が増したことで、必要以上に力が入っているのかもしれません。一撃KOのイメージを抱くファンの期待に応えようとして、必要以上に力が入ってしまうのかもしれません。でも、懐が深いシンピウェ・ベチェカを相手に振り回してしまうと、ノニト・ドネアと言えど、空回ってしまう可能性があります。
5階級制覇を目指すノニト・ドネアは、本来のリズムとキレを取り戻し、シンピウェ・ベチェカを攻略することができるでしょうか?もしノニト・ドネアが「あの頃のドネア」を取り戻したら、大偉業が達成される可能性が高いと考えています。逆に「あの頃のドネア」を忘れてしまったら、接戦になると予想しています。5月31日は「あの頃のドネア」を目にすることができるかな?
世界中のボクシングファンが大興奮する衝撃のKO勝利を積み重ね「軽量級のスーパースター」の地位を確立したノニト・ドネア。5階級制覇を目指す「フィリピンの閃光」は初登場のマカオで強烈な光を放ち、5階級目のベルトを天高く掲げることができるでしょうか?ノニト・ドネア対シンピウェ・ベチェカは「あの頃のドネアを取り戻せるかどうか」の一点集中で楽しみたいです!