試合予想はカール・フロッチの12ラウンド判定勝ち

WBA・IBF世界スーパーミドル級チャンピオンのカール・フロッチと悲願の世界タイトル奪取を狙うジョージ・グローブスが5月31日（日本時間6月1日）に再び拳を交える因縁の再戦が直前に迫ってきました！イギリスを代表する新旧の人気ボクサーが激突する再戦は、英国ボクシング界の世代交代をかけた大一番です！

カール・フロッチ対ジョージ・グローブスの再戦の試合予想ですが、カール・フロッチの12ラウンド判定勝ちを予想したいと思います。ベテランのカール・フロッチが、ジョージ・グローブスの攻撃に耐えながら、徐々に主導権を握り、僅差の判定勝ちでタイトル防衛に成功する流れが頭に浮かんでいます。再戦はディフェンスの違いが勝敗を分けそうな気がしますが、うーん、どうでしょう？

カール・フロッチ対ジョージ・グローブスの再戦で最も注目しているポイントは「カール・フロッチの戦う距離」。初戦は、距離を詰めようとして、ジョージ・グローブスのカウンターを浴び、1ラウンドに大きなダメージを負ってしまったカール・フロッチ。でも、中盤以降は、うまく距離をキープして、9ラウンド逆転のTKO勝ちを飾りました。

カール・フロッチは「攻撃こそ最大の防御」を貫く好戦的なボクサーで、相手のパンチを素早くよけたり、華麗なブロッキングで回避したりするタイプではありません。でも、相手が勝負に出てくるタイミングを的確に読み取り、パンチを集めたり、距離を変えたりしながら、主導権を握らせないクレバーな戦い方ができるボクサーです。

カール・フロッチは、飛び抜けてスピードが速いわけじゃなく、ボクシングのバランスも独特なので、過小評価されてしまう傾向があるんですけど、相手が攻撃に出るタイミングで、攻撃の芽を摘んじゃう洞察力や実行力は、最高にハイレベルなディフェンス技術だと思うんです。カール・フロッチは、自分の長所と短所をめっちゃ理解している、すごく頭のいいボクサーだと思います。

そんなこんなで、再戦は、カール・フロッチが中間距離から左ジャブ、右ストレートを連打するボクシングで、一度拳を交えたジョージ・グローブスの長所を消し去ろうとすると予想しています。徐々に痛めつけて、ビッグパンチを当てたら、一気に攻撃にシフトしてフィニッシュする「コブラスタイル」。実はガムシャラに攻めない判断力もカール・フロッチの強さの秘訣だと思います。

一方、ジョージ・グローブスは初戦と同じく、序盤から積極的に攻めたいところです。カール・フロッチは攻撃重視で、ガードが低いので、ジョージ・グローブスの右ストレートと左フックが当たる可能性は十分にあると思います。距離を詰めて、ショートの右ストレートから返しの左フックが打ち込めたら、最高かな？ジョージ・グローブスはパンチの数とスピードで勝負したいですね。

中間距離の打ち合いはカール・フロッチが一枚上手だと思いますが、接近戦の打ち合いはコンパクトなパンチを打てるジョージ・グローブスのほうが一枚上手かな？ジョージ・グローブスは、距離を詰めて、コンパクトなパンチを上下に散らしながら、カール・フロッチが大振りになったところへ右ストレートや左フックを打ち込みたいですね。コンパクトなパンチでも破壊力は抜群です！

管理人は「経験豊富なフロッチが簡単にグローブスの攻撃を許さない気がするなあ。ミッケル・ケスラー再戦もルシアン・ビュテ戦も序盤から攻撃したい気持ちを我慢しながら、粘り強く戦って、主導権を引き寄せたもんね。最後は、フロッチが競り勝つんじゃないかな？」と予想していますが、結果はいかに？両雄ともハードパンチャーなので、当たれば倒れる緊張感が最高ですね。

イギリスを中心にすさまじい盛り上がりを見せているカール・フロッチ対ジョージ・グローブスの再戦。イギリスを代表する人気ボクサー対決の第2章を勝ち抜き、世界チャンピオンとしてリングをあとにするヒーローは「コブラ」カール・フロッチでしょうか？それとも「セイント」ジョージ・グローブスでしょうか？お互いのプライドをかけた因縁の再戦は、まもなく決戦のゴングです！