波乱は？試合予想はウラディミール・クリチコの12ラウンド判定勝ち

ヘビー級の3本のベルトを保持する統一チャンピオンのウラディミール・クリチコが初の世界タイトル挑戦のチャンスをつかんだクブラト・プーレフを迎える3団体世界ヘビー級タイトルマッチが直前に迫ってきました！最重量級のヘビー級で頂点に君臨する最強チャンピオンのウラディミールが全勝チャレンジャーのクブラト・プーレフの挑戦を受ける楽しみなヘビー級バトルです。

ウラディミール・クリチコ対クブラト・プーレフの試合予想ですが、ウラディミール・クリチコの12ラウンド判定勝ちを予想したいと思います。ウラディミール・クリチコが序盤から得意の左ジャブで突き放しながら、右ストレートを叩き込み、クブラト・プーレフが後手に回ってしまう展開が頭に浮かんでいます。

ウラディミール・クリチコ対クブラト・プーレフで最も注目しているポイントは「ウラディミール・クリチコが攻撃にどれくらいの比重を置いて戦うのかな？」です。加えて「クブラト・プーレフがウラディミール・クリチコのスタミナを序盤でどれだけ奪えるかな？」にも注目しています。

20戦全勝11KOのクブラト・プーレフは戦績が証明するように、すばらしいボクサーです。アマチュアの実績が申し分のないテクニシャンで、KOを狙えばもっとKO率がアップする典型的なボクサーだと思います。ただ、クブラト・プーレフには大変申し訳ないのですが、素人ファンのイメージは「良くも悪くもクリチコのスケールをひと回り小さくした感じのボクサーかな？」です。

クブラト・プーレフもウラディミール・クリチコと同じく、左ジャブから右ストレートのワンツーを中心に試合を組み立てるボクサーなので、正攻法のボクシングで勝負すると、ラウンドが進むにつれて、ウラディミール・クリチコが完全に主導権を握る気がします。ウラディミール・クリチコの安定感を考えると、一度ペースを握られちゃうと、盛り返すことは厳しいと予想しています。

ただ、クブラト・プーレフはウラディミール・クリチコほど「理詰めのボクシング」じゃないので、ときどき変化する「理詰めじゃない攻撃」に期待したいです！具体的に言うと、オーバー・ハンド・ライトが当たれば、ウラディミール・クリチコがひっくり返る可能性はあると思います。スマッシュ気味のアッパーもクブラト・プーレフの魅力ですが、さすがに届かないかな？

そんなこんなで、クブラト・プーレフは序盤から思いきって踏み込んでオーバー・ハンド・ライトを打ち込み、当たらずとも、ウラディミール・クリチコに警戒心を与えながら、プレッシャーをかけたいところです。ウラディミール・クリチコは体が大きく、しかも、筋肉質なので、パンチをよけるだけでもスタミナを使うはずです。できるだけ序盤でスタミナを削りたいですね。

クブラト・プーレフ戦に限れば、ウラディミール・クリチコが無理をしない気がします。ときどき目線を変えて打ち込むパンチが飛んでくることは百も承知のはずなので、ウラディミール・クリチコは長丁場を考えて右ストレートを温存しながら、左ジャブを中心に試合を組み立てると予想しています。そんなこんなで、12ラウンド続きそうな気がしますが、結果はいかに？

10年間負け知らずでヘビー級の頂点に君臨するウラディミール・クリチコが「付け入るスキがないよ！強すぎる」と思わずにいられない異次元の強さを発揮するのでしょうか？それとも、クブラト・プーレフが「うそーん！」と叫んでしまう衝撃の王座奪取を果たすのでしょうか？日曜日は早起きして最強チャンピオンと全勝チャレンジャーのヘビー級バトルを観戦しましょう！