アッパーカットとは、相手のアゴやボディーを狙い、下から突き上げるパンチで、メキシコ人ボクサー特有の左ボディーブローは有名です。
アッパーカットは一般的に接近戦で使われることが多いパンチですが、最近は長距離からアッパーカットを放つアウトボクサーも増えています。長距離から放たれるアッパーカットは「ロングアッパー」と呼ばれ、すさまじい威力を持っていますが、攻撃時にガードがガラ空きとなるため、ひとつ間違うと、致命的な反撃を受けてしまう可能性があるパンチです。
ロングアッパーは「諸刃の剣」なので、好んで使うボクサーはあまりいませんが、最近では、長距離から飛び込んで放つ強烈なロングアッパーでKOの山を築いた「悪魔王子」こと「プリンス」、ナジーム・ハメドが優れたロングアッパーの使い手として印象に残っています。