ワセリンとは、ボクサーの皮膚を守るためのクリーム(ゼリー)で、ワセリンを塗って顔面をヌルヌルにすることで、パンチ(ボクシンググローブ)によってカットしにくくなる効果があります。ボクシングはグローブをつけて戦うため、ワセリンを塗っていないと、ボクシンググローブの皮が当たり、カットしやすくなるんです。
また、カットしたボクサーの傷口にワセリンを塗り、止血をするためにも使われます。血が流れたまま試合を続行すると、目に血が入って見えづらくなったり、最悪の場合は試合をストップされたりするので、止血をするため、セコンドに入っているカットマンの技量が試合の行方を左右することも少なくありません。