IBF・WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | ジョー・カルザゲ(ウェールズ) 戦績:41戦全勝31KO |
挑戦者 | サキオ・ビカ(カメルーン) 戦績:22戦20勝14KO1敗1分 |
試合内容
1997年10月にWBO世界スーパーミドル級王座決定戦に勝利してから9年。この試合がジョー・カルザゲにとって19回目の防衛戦です。
挑戦者のサキオ・ビカは2006年5月にマルクス・バイエルが持つWBC世界スーパーミドル級タイトルマッチに挑戦し、偶然のバッティングによって4回負傷引き分けの実績を持つ強敵。
昇り調子のパワーヒッター、ジェフ・レイシーとの統一戦に快勝し、ますます安定感を見せるカルザゲにとっても油断できない相手です。お互い勝気で強気なボクサー同士のタイトルマッチは、序盤から激しい打ち合いとなりました。
チャンピオンのカルザゲはサウスポーのアーリー・スターター。いつも通り、速いコンビネーションで初回から積極的に仕掛けます。挑戦者のビカもラフファイト気味の接近戦で応戦。接近戦ならサウスポーも何も関係ないという作戦でしょうか?
パワーで攻め立ててくるビカに対して、チャンピオンのカルザゲは手数とスピードで迎え撃ち、5ラウンドにビカのバッティングで左目の上を出血しながらも、徐々に試合を支配し始めます。ただ、前回のジェフ・レイシーとの王座統一戦のように、完全に試合をコントロールすることはできず、12ラウンドの打ち合いの末、結果は判定となりました。
ジャッジは3者ともチャンピオンのカルザゲを支持。苦戦の末、見事に19回目の防衛を果たすところはさすがカルザゲですが、力が入りすぎていたのか、バランスを崩す場面が目立ちました。
終盤はお互いに体力を消耗したのか、クリンチが多く、気性の激しいボクサー同士の試合としては消化不良気味の試合だったのが少し残念ですが、カルザゲの連続防衛がどこまで続くのか興味いっぱいです。
試合結果
試合結果 | チャンピオン、ジョー・カルザゲが判定勝ちで19回連続防衛を達成 【公式ジャッジの採点結果】
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