WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | アントニオ・マルガリート(メキシコ) 戦績:38戦33勝24KO4敗1無効試合 |
挑戦者 | ジョシュア・クロッティ(ガーナ) 戦績:32戦30勝20KO1敗1無効試合 |
試合内容
4年以上WBO世界ウェルター級タイトルを保持しているアントニオ・マルガリート。長身でリーチが長いにも関わらず、接近戦を得意とするファイターです。特に、接近戦で相手を突き上げる右のショートアッパーは強烈!唯一の黒星が反則負けというガーナ出身のジョシュア・クロッティを迎えて、安定チャンピオン、マルガリートが7度目の防衛戦に挑みます。
序盤は左ジャブを中心とした探り合い。クロッティは同じガーナ出身のアイク・クォーティを思わせる鉄壁のガードでマルガリートをパンチをはじき返しながら、ときどき強烈な右ストレートを叩き込みます。しかし、徐々に手数で上回るマルガリートがペースを握り始め、ガードの上からでもお構いなしに強打を振り回します。
マルガリートは、ときどきクロッティの単発の右ストレートをもらいながらも12ラウンド休むことなく攻め続けて、文句なしの判定勝利。ミゲール・コット、フロイド・メイウェザー、シェーン・モズリーなど、超一流のボクサーが集まるウェルター級において、派手さはなく地味ですが、12ラウンド打ち続けることができるマルガリートのスタミナは脅威です。
全階級を通じて、一番タフなボクサーではないでしょうか?個人的な意見ですが、2006年12月現在でメイウェザーを倒せる可能性があるボクサーはアントニオ・マルガリートとシェーン・モズリーの2人しかいないと思っています。
メイウェザーはウェルター級では決してパンチがあるボクサーではないので、体格的にも有利なマルガリートがKOされる可能性はほとんどないでしょうし、12ラウンド休むことのない打ち合いに持ち込み、我慢比べとなった場合、楽をして勝つ機会が増えたメイウェザーにとって一番嫌な相手だと思います。「もしかすると、もしかするよ」と思わせてくれるチャンピオンですね。
試合結果
試合結果 | アントニオ・マルガリートが判定勝ちでタイトル防衛に成功 【公式ジャッジの採点結果】
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