WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | チャド・ドーソン(アメリカ) 戦績:25戦24勝16KO1無効試合 |
挑戦者 | エピファニオ・メンドサ(コロンビア) 戦績:33戦28勝24KO4敗1分 |
試合内容
無敗のWBC世界ライトヘビー級チャンピオン、チャド・ドーソンが、コロンビアの強打者、エピファニオ・メンドサを迎えて2度目の防衛戦を行います。身長191センチ、リーチ194センチの恵まれた体格を持つチャド・ドーソンは「ライトヘビー級を統一できる」と言われるほどの逸材で、ケリー・パブリック、ポール・ウィリアムスと並んで、アメリカボクシング界の将来を背負うボクサーのひとりです。
試合は序盤から両者が積極的に打ち合う緊迫感のある展開。チャンピオンのチャド・ドーソンが191センチと大柄なので目立ちませんが、挑戦者のエピファニオ・メンドサは身長185センチと大柄です。チャド・ドーソン、エピファニオ・メンドサともにライトヘビー級とは思えないスピードですね。
ただ、回転の速さはチャド・ドーソンが一枚上手。サウスポースタイルを活かした攻撃で、離れると右ジャブ、左ストレート、接近すると左右のフックを上下に打ち分けるクレバーな戦術です。エピファニオ・メンドサは決して悪いボクサーではないのですが、パンチの速さ、手数、的確さ、ガードの上手さのすべてでチャド・ドーソンが上回っている印象ですね。
1ラウンドは「メンドサが結構頑張るかも」と思ったのですが、ラウンドが進むにつれて一方的なチャド・ドーソンのペースになり、3ラウンド終盤には、エピファニオ・メンドサを懐に呼び込んで右フックのカウンター。さらに、ロープに追い詰めてボディーを連打します。エピファニオ・メンドサ、相当苦しそうです。
4ラウンドに入ると、ダメージのせいか、両者のスピード差が顕著になり、チャド・ドーソンが一気にラッシュします。挑戦者のエピファニオ・メンドサはロープを背に、ガードをするのが精一杯。エピファニオ・メンドサはボディーが効いているため、パンチに威力がなく、最後はチャンピオンのチャド・ドーソンが体を預けて、怒涛の連打!ロープに詰められたエピファニオ・メンドサは全く手が出ない状態になり、レフェリーが試合をストップします。
無敗のチャンピオン、チャド・ドーソンが完璧な試合内容で、2度目の防衛に成功しました。いやー、チャド・ドーソンの完璧な勝利でしたね。チャド・ドーソンはあれだけパンチを連打しても、バランスが崩れない、しっかりとしたフォームを持っています。一発で倒すタイプではありませんが、スピードはライトヘビー級でずば抜けていますね。サウスポーで体格にも恵まれているので、いずれライトヘビー級を統一する可能性もありそうです。
試合結果
試合結果 | チャド・ドーソンが4ラウンドTKO勝ちでタイトル防衛に成功。 |