3団体統一世界ライト級タイトルマッチ(WBA・IBF・WBO)
WBA・WBO世界 ライト級チャンピオン |
ファン・ディアス(アメリカ) 戦績:32戦全勝16KO |
IBF世界 ライト級チャンピオン |
フリオ・ディアス(アメリカ) 戦績:37戦34勝25KO3敗 |
試合内容
WBAとWBOの2本のベルトを持つ全勝チャンピオンのファン・ディアスとIBF世界ライト級チャンピオンのフリオ・ディアスが3本のベルトをかけて激突します。ウェルター級のような派手さはないものの、実力者がそろうライト級だけに、楽しみな統一戦ですね。
ファン・ディアスは回転の速い連打と無尽蔵のスタミナを武器に全勝街道を突き進む若きチャンピオン。2007年4月、当時のWBO世界ライト級チャンピオン、アセリノ・フレイタスを8ラウンド終了TKO勝ちで下し、世界中のボクシングファンに実力を証明しました。
一方のフリオ・ディアスは長身から打ち下ろす右ストレートを武器に戦うボクサーファイター。2007年2月、実力者のヘスス・チャベスに3ラウンドKO勝ちを収めるなど、一発の強さを秘めています。どちらのディアスが3本のベルトを手にするのか?試合は序盤から激しい打ち合いとなりました。
1ラウンド、ペースを握ったのはファン・ディアス。身長、リーチで上回るフリオ・ディアスに対して、体ごと打ち込む回転の速い連打で主導権を奪います。ファン・ディアスは小柄ながら、すごい馬力。アセリノ・フレイタスをギブアップに追い込んだ持ち味の連打は、この試合も健在です。
接近戦でどんどんパンチを打ち込んでくるファン・ディアスとは対照的に、フリオ・ディアスは戦いにくそう。もう少し距離を取って戦いところですが、左ジャブだけではファン・ディアスの突進を止めることができないようです。「フリオ・ディアスは右ストレートを使わないとジリ貧になっちゃうよ」と思ったボクシングファンは管理人だけではないでしょう。
試合前は、「ラウンドが進むにつれて、フリオ・ディアスがファン・ディアスの突進に慣れてくるんじゃないかな」と思っていたのですが、全く予想が外れてしまいました。ラウンドが進めば進むほど、ファン・ディアスの手数が増え、フリオ・ディアスは防戦一方。最後はフリオ・ディアスが試合を諦め、ファン・ディアスが9ラウンドTKO勝ちで3団体のタイトルを統一に成功しました。
この試合のファン・ディアスは素晴らしい出来でしたね。決して器用なボクサーではないと思うのですが、「すごい練習をしているんだな」と簡単に想像できるほどの手数とスタミナは対戦相手にとって本当に脅威です。
WBCチャンピオンのデビッド・ディアス、WBC暫定チャンピオンのホエル・カサマヨル、WBO暫定チャンピオンのマイケル・カチディスの誰と戦っても同じような戦い方をするでしょう。管理人はライト級チャンピオンの中でファン・ディアスが一番強いと思いますよ。
試合結果
試合結果 | ファン・ディアスが9ラウンドTKO勝ちで3団体のタイトルを統一。 |