WBO暫定世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオン | マイケル・カチディス(オーストラリア) 戦績:22戦全勝20KO |
挑戦者 | シーザー・アモンソット(フィリピン) 戦績:21戦18勝10KO2敗1分 |
試合内容
22戦全勝20KOのパーファクトレコードを誇るチャンピオン、マイケル・カチディス。カチディスの試合を観るのは初めてなので、とても楽しみにしていました。WOWOWエキサイトマッチ解説者のジョー小泉さん曰く、「アルツロ・ガッティのように好戦的で、間違いなくアメリカで人気が出るボクサー」。相当楽しみですね。
超攻撃的な突進型ファイターの評判通り、試合開始から突っ掛けていきます。挑戦者のシーザー・アモンソットは派手な見た目と違って、サウスポーの正統派で、強烈な左ストレート、左アッパーを武器に応戦します。
試合が動いたのは、2ラウンド。接近戦から繰り出したアモンソットの左ストレートをチャンピオンが右にダッキングしてかわし、すかさず右ショートを打ち込みます。見事にアモンソットのアゴをとらえ、この試合最初のダウンを奪います。
このまま、強打のチャンピオンが試合を決めるかと思ったのですが、アモンソットが上手く距離を取りながら戦い、少しずつ持ち直し、4ラウンドには、アモンソットの強烈な左アッパーがカチディスをとらえます。カチディスがタフなボクサーなので、なんとか耐えましたが、並みのボクサーならダウンしてもおかしくないほどの威力でした。
その後も、手数の多さを活かして前に出続けるカチディスに対して、的確なパンチで応戦するアモンソットという図式で試合が進みますが、休まず連打を繰り出すカチディスが少しずつ押し込む場面が増え、10ラウンドには左右の連打で、この試合2度目のダウンを奪い、そのまま、12ラウンド判定の末、初防衛に成功しました。
見事初防衛を果たしたカチディスの手数と体力は尋常ではありませんが、同じ攻撃型ファイターのWBO正チャンピオンのファン・ディアスと比較すると、手数、スタミナは互角でも、ディフェンスが完全に甘いですね。
いずれにしても、将来対戦するであろう正チャンピオン、ディアスと暫定チャンピオン、カチディスの統一戦は激しい打ち合いになりそうなので、今から両者の対戦が楽しみです。
試合結果
試合結果 | チャンピオン、カチディスが判定勝ちで初防衛に成功 【公式ジャッジの採点結果】
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