WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | エドウィン・バレロ(ベネズエラ・帝拳ジム) 戦績:22戦全勝全KO |
挑戦者 | サイド・サバレタ(メキシコ) 戦績:20戦15勝11KO2敗3分 |
試合内容
22戦全勝全KOのパーフェクトレコードを誇る、WBA世界スーパーフェザー級チャンピオンのエドウィン・バレロが3度目の防衛戦に挑みます。軽量級を代表するハードパンチャーとして知られるバレロですが、スピードも豊かで、強さと速さを兼ね備えた攻撃型のサウスポーです。
全勝全KOを続けるバレロの相手はサイド・サバレタ。地元メキシコの声援を背に初の世界タイトル奪取を狙います。178センチという長身を活かして、バレロを空回りさせたいところですね。世界的な観光地、メキシコのカンクーンを舞台に、バレロが連勝連続KO記録を伸ばすことができるのか?チャンピオン、バレロの立ち上がりに注目が集まります。
試合は予想通り、開始直後からバレロが前へ出てプレッシャーをかける展開。世界タイトル初挑戦のサバレタも上半身を振りながら、バレロの懐へ入ろうとしますが、バレロが左ストレートのボディーボディーブローを連打し、懐へ入れません。
開始1分には、強烈な左ストレートのボディーブローでサバレタを後退させたところへ右フックを打ち込み、サバレタの腰が落ちます。ものすごいプレッシャーです。サバレタもバレロの前進を止めようとパンチを振り回すのですが、バレロはブロッキングとフットワークですべてかわし、1ラウンド終了間際には左ストレートをサバレタのアゴへヒットさせ、ダウンを奪います。
2ラウンドに入ると、ダウンを奪われたサバレタがグイグイ前へ出て反撃しようと試みますが、バレロは冷静にサバレタのパンチを外し、逆に的確なカウンターを顔面、ボディーへ打ち込みます。サバレタもバレロに負けずパンチを打ち込んでいるのですが、両者のパンチの的中率が違いますね。バレロは本当にパンチを当てるのが上手いです。
3ラウンドに入ると、バレロが勝負に出ます。2ラウンド終了時点で、顔面、ボディーの両方に相当なダメージを負っているサバレタに反撃する力はなく、開始直後にバレロが放った左ストレートのボディーを受けると、そのままズルズルとロープまで後退します。
立っているのが精一杯のサバレタに対して、バレロは上下にパンチを打ち分け、最後は右フックがサバレタのアゴにヒットしたところでレフェリーストップ。全く危なげない内容で、バレロが3度目の防衛に成功し、連勝記録、連続KO記録を更新しました。
サバレタには申し訳ありませんが、バレロとサバレタでは実力差がありすぎたようです。パンチ力、突進力、スピードのどれを取っても、バレロが上回っていました。2ラウンドには、サバレタが頭をぶつけながら、ラフに仕掛けてきたのですが、冷静に対処して、最後はキチッとKO勝ちするところはさすがバレロですね。
マニー・パッキャオ、ファン・マヌエル・マルケス、ホアン・グスマンなど、強豪揃いのスーパーフェザー級ですが、バレロの存在はかなりの脅威でしょう。打たれ強さやスタミナに未知数な部分もありますが、パンチ力もスピードもあるので、対戦相手はかなり嫌だと思います。バレロが本格的にアメリカ進出を果たせば、近い将来、ビッグマッチが観られそうですね。
試合結果
試合結果 | エドウィン・バレロが3ラウンドTKO勝ちでタイトル防衛に成功。 |