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長谷川穂積がアレハンドロ・バルデスを迎えたサウスポー対決

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WBC世界バンタム級タイトルマッチ

チャンピオン 長谷川穂積(日本・真正ボクシングジム)
戦績:26戦24勝8KO2敗
挑戦者 アレハンドロ・バルデス(メキシコ)
戦績:24戦21勝15KO2敗1分

試合内容

日本人の世界バンタム級タイトル最多防衛記録を更新し続ける「日本のエース」、長谷川穂積選手。WBCのホセ・スライマン会長が「将来、ボクシングの殿堂入りの可能性もある」と絶賛する名チャンピオンで、スピード、試合運びの上手さは日本人ボクサーの中で群を抜いています。

長谷川選手はこれまでにWBC世界バンタム級タイトルを6度防衛し、今回の試合が7度目の防衛戦になります。対戦相手はメキシコ人のアレハンドロ・バルデス。長谷川選手と同じサウスポーで、身長、リーチの両方で長谷川選手を上回っています。長谷川選手が自ら認める「苦手なサウスポー」に対して、どんなボクシングを展開するのか、注目が集まります。

立ち上がりは長谷川選手、バルデスとも右ジャブを突きながら、相手の様子をうかがう展開。サウスポー同士が戦う場合、「右ジャブの出来が試合の行方を左右する」と言われるほど、試合のポイントとなるパンチなので、注目していたのですが、長谷川選手のほうがスピード、キレともバルデスを上回っています。

長谷川選手が世界戦で「苦手なサウスポー」を相手に戦うのは今回が初めてで、1ラウンドの前半こそ、珍しくロープを背にするなど、戦いにくさが見られる場面もあったのですが、ラウンド中盤になるとバルデスのパンチに慣れてきたのか、徐々にタイミングをつかみ、ボディーブローから左フックなど長谷川選手の持ち味である多彩なコンビネーションが決まり始めます。

2ラウンド開始直後には、前へ出てくるバルデスに対してショートの左ストレートから右フックの返しを打ち込み、徐々に試合のペースを握ります。1分過ぎにはバルデスの左ストレートをスウェイバックでかわして、間髪入れず、強烈な左アッパーをアゴに叩き込み、バルデスをグラつかせます。抜群のタイミングですね。

ここから長谷川選手が自ら前へ出て攻撃にシフトし、残り1分には、左アッパー、右フック、左ストレートでバルデスのバランスを崩したところに、渾身の左ストレートを叩き込み、ダウンを奪います。さらに、立ち上がったバルデスに対して左右のパンチを連打し、ロープへ詰めて、左ストレートを打ち込んだところで、レフェリーが試合をストップ。完璧な試合内容で7度目の防衛に成功しました。

今回のストップは少し早かったと思いますが、このまま戦っても問題なく防衛に成功したでしょう。パンチ、動き、判断のいずれのスピードをとっても長谷川選手がバルデスを圧倒的に上回っていて、全く危なげのない防衛戦でした。これだけスピードが違うとサウスポーも何も関係ないですね。

最近は「世界チャンピオンになってから、ますます強くなる日本人ボクサー」が少ないのですが、長谷川選手は世界チャンピオンになってからも防衛戦を重ねるごとに強くなっています。次戦は2008年6月に行われた指名挑戦者決定戦でウィラポンにTKO勝ちを収めたサウスポーのマリンガとの指名試合が待っています。次回の「サウスポー対決」は長谷川選手の真価が問われる防衛戦になりそうですね。

試合結果

試合結果 長谷川穂積選手が2ラウンドTKO勝ちで7度目の防衛戦に快勝。
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