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リッキー・ハットンが再起戦でファン・ラスカノと対戦

IBOスーパーライト級タイトルマッチ

元2階級制覇
チャンピオン
リッキー・ハットン(イギリス)
戦績:44戦43勝31KO1敗
元NABF北米
ライト級チャンピオン
ファン・ラスカノ(メキシコ)
戦績:42戦37勝27KO4敗1分

試合内容

2007年12月、世界中が注目したフロイド・メイウェザーとの無敗ボクサー同士の米英対決に敗れ、プロ初黒星を喫したリッキー・ハットン。今回のタイトルマッチが再起戦になります。ハットンの再起戦を観戦しようと、ハットンの地元イギリス、マンチェスターに集まったボクシングファンの数は5万6000人。ボクシング界を代表する人気ボクサー、ハットンの集客力を改めて証明する驚異的な数字です。

地元イギリスで圧倒的な人気を誇るハットンの再起戦の相手はメキシコ出身のファン・ラスカノ。世界タイトル挑戦経験を持つ長身でタフなファイターです。サッカークラブ、マンチェスターシティのホームグランドに設置された特別リングで、ハットンが再び存在感をアピールできるのか?5万6000人の大観衆が見守る中、再起戦のゴングが鳴り響きます。

序盤、試合のペースを握ったのはハットン。抜群の突進力を活かしてラスカノの懐に飛び込み、左右のフックを中心に攻撃を組み立てます。特に強烈なのが、ハットンの代名詞とも言える左ボディーブロー。ラスカノの動きが一瞬止まるほどのすさまじい破壊力です。

久しぶりの試合ですが、ハットンらしさが出ていると思います。ただ、「気になるハットンらしさ」が出ているのも事実。ときどきラスカノのパンチをまともにもらってしまうんです。ハットンはタフなので、ラスカノのクリーンヒットに耐えていましたが、確実にダメージは蓄積されるので、ボクサー生命を考えると「もう少しディフェンスを覚えてほしいなあ」と思うボクシングファンは管理人だけではないでしょう。

試合は終始ハットンペースで進み、一方的な判定勝ちを収めたハットンですが、10ラウンドには、メイウェザーにダウンさせられた左フックと同じような軌道のパンチをモロに受けてしまい、グロッキーになる場面がありました。ハットンの突進力、スタミナ、打たれ強さは誰もが認めるところですが、このままディフェンスをおろそかにして戦い続けると、アルツロ・ガッティのように、いくら休んでもダメージが抜けない状態になってしまう可能性があります。

オスカー・デラホーヤの引退後、ハットンは間違いなくボクシング界を引っ張る存在になるはずです。今後、ハットンが世界最高のボクサー、つまり「パウンド・フォー・パウンド」になるためには、ディフェンス強化が不可欠。ハットンがディフェンス強化に成功し、安定した試合運びを身に付けたら、ボクシング史に名を残す、実力と人気を兼ね備えたスーパーチャンピオンになるのではないでしょうか?

試合結果

試合結果 リッキー・ハットンが3-0の判定勝ちで再起戦に快勝。管理人の判定は118-110でリッキー・ハットンの勝ちでした。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 120-108
  • 120-110
  • 118-110
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